生きる【3A】8

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sideなし___



「よっしゃ、上げて上げて上げて！！！」





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Aの次に、




柊も無事救出し、





生徒皆、安堵の表情が漏れた。






諏訪「……っ、良かった……っ」






荒い息を整える生徒たち。





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柊は苦しそうに立ち上がり、その姿を里見が支える。





地面に置いてある眼鏡を掛けると、茅野の方を向く。







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柊「……茅野。お前に聞く。


お前は本当に、


景山の手を離したのか？」







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柊「…楽になると思って、

その手を離したのか…？」





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茅野は首を横に振る。




茅野「…違います……、



…っ、私は澪奈に、




生きて欲しかった…。





だからその手を離したくなくて、



必死に掴んで……っ、」








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柊は茅野に駆け寄り、

その手を握った。





「……な？そうだろ？


お前は離さなかったんだよ。



この小さな手で、精一杯、景山を救おうとしたんだよ…っ！



そして、今、お前はAを救ったんだ。



…守ったんだ。







だからもう……、自分を責めるな。


いいな？」






茅野はその言葉を真っ直ぐ受け止めて、何度も頷く。




茅野「……はいっ、」




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『さくら……、』






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Aは宇佐美に支えられながら


茅野のもとに行くと、






茅野に倒れこむように、彼女の肩を抱きしめた。





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強く、強く。






『…ありがとう、っ



ありがとう、さくら、っ』








さくらは目をぎゅっと瞑ると



何度も何度も首を横に振りながら、







「生きててくれて、……本当に良かった。



私は、Aに、先生に、



生きて欲しかったの……、っ、」







と、Aを抱きしめ返したのだった。






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その場所には、とても鮮明で濃く、あたたかな時間が流れていた。

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