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7話 ページ8

中也side

Aを外套で包み、抱えたまま車に乗り込んだ。

「今からマフィアの本拠地に行って、首領に会ってもらう」

Aはピクリと、反応し、うん…。と小さく答えた。

「大丈夫だ、そんな酷い事なんてされねぇ。」
そう頭を撫で乍ら云うと、Aは安心したように笑を零した。

「着きました。」

俺は再び、Aを抱え、首領の部屋へ足を進める。

扉を3度のノックし、
「首領、中原と太宰です。失礼します。」

そう云って、扉を開いた。

「エリスちゃぁぁああん!お願いだから来ておくれよぉ!絶対に似合うと思うのだよぉ?」

「厭よ絶対に、いーや!」

その光景を見て、Aがギュッと俺の服を掴んだ。
少し怯えているようにも見えた。

「首領…。中原です。」

「中也くん!中也君からも何かって言ってやってくれよ」

と云うと、Aの存在に気がついたようで、
エリス嬢を隣の部屋へ行くように指示した。

「その子が治癒異能力者かね?」

Aの身体が少し強張る。

安心させるように、優しくギュッと抱え直す。

「はい」

すると首領の顔が真剣な顔になる。

「中也くん








その子の歳はいつかね?」




「はい?


11ですが…?」




「中也くんの妹か何かかい?

凄く可愛いねぇ!あ!この服!エリスちゃんには少し大きかったケドつい買っちゃった服があるんだ!着てみないかい?」

首領の顔がデレデレした顔に戻っていた。

Aも、少し混乱した様子だった。

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雪見だいふく - あの、多分ねぇさんじゃなくていいあねさんです (2018年7月23日 10時) (レス) id: 45f0691588 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - 文スト大好きおじさん(笑)さん» 一様、はじめが黒の時代編なので与謝野先生と出会ってないっという設定何ですよ〜() (2017年8月1日 10時) (レス) id: 46346c34a6 (このIDを非表示/違反報告)
文スト大好きおじさん(笑) - 与謝野さんがいるから治る!と、思いました!でも、太宰が気づかないとは (2017年6月3日 13時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - 千さん» 有難うございます!!太宰さんも頑張ります!!次も(?)ワクワク出来るような作品が作れるよう頑張ります!! (2017年5月4日 23時) (レス) id: 805bfff9a4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - medaemonさん» 有難うございます!!本当に更新遅れて申し訳ないです。此れからはそんなことのないように…が、頑張ります。太宰さんのお話も頑張らせて頂きますm(*_ _)m (2017年5月4日 22時) (レス) id: 805bfff9a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼也 x他1人 | 作成日時:2017年4月20日 8時

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