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修学旅行の日、事件は起きた。

「いってえ……何だよ、急に……」

トンネルを潜った瞬間、全身に痛みが走った。
てゆーか、座席にケツが埋まってる。

「痛っ……」

それは他の生徒も同じようだ。
何かあったのかと思い、カーテンを開いた。

「うぉ……何だ、ここは……」

さっきまで山の中を走っていたのだが、いきなり草原が広がっている。
しかし、彼女が驚いたのはそこではない。

「あれは……モンスターか?」

外には、スライムやゴブリン、ドラゴンがいる。

……ドラゴン?

「おい、皆、外を見て見ろ!」

慌てて叫んだ。

「何だ、獲珠、お前らしくないな……なんじゃこりゃあ!」

男子が驚きの声をあげた。

「何これ……」

「ゴブリン?それに、ドラゴンまで!?」

女子達が悲鳴をあげる。
こういう時にすぐ冷静になれるのは、彼女……獲珠魔夜の良いところだ。

「春川さん、とりあえず落ち着きなよ。こういう時に慌てるのは1番危ないと思う。」

隣の席の春川紫苑に言う。

「あんたは冷静過ぎると思うけど……確かにそうね。」

そして、皆が静かになった所で声がした。

「さて、皆さんは異世界に転移したのですが……」

皆が一斉にそちらを向いた。
そこには、綺麗な顔立ちの女がいた。

「まず、私の自己紹介をさせて頂きます。私は女神ヘラ。この世界にあなた達を転移させた張本人です。どのくらいの力かというと...」

ヘラは運転手の頭を掴み、砕いた。

「こんなことも出来ます。」

クラスメート達が押し黙った。
いや、怯えているのか。

「(恐怖による支配か。とても女神がやることとは思えないな。)」

ヘラがまた口を開く。

「皆さんを何故転移させたかというと、この国……神聖ヘラ共和国を守って頂く為です。この国は現在、魔族に侵攻されています。もちろん、私が魔族を排除出来れば良いのですが、天神は魔族や魔物に手出し出来ないという制約の為、排除出来ないのです。そして、普通の人間には、魔族と戦う力はありません。魔族と戦うには、ギフトと呼ばれる能力が必要です。最も、ギフトを持っていても殺される時は殺されるのですが。そして、私達天神は、転移者の人間にギフトを与える事が出来ます。という訳で、どうかこの国を守っては頂けないでしょうか。」

「(断ってもやらせるんだろーな。とりあえず、面倒な事は嫌だ。領民に罪はないが、こんなクズ女神の国を守ってやる義理はないな。)」

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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時

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