もう一つの“S”な彼女⑦ (ページ8)

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Travis Japanと幼児退行の彼女ページ8

TravisJapanのメンバーだけで振り入れ確認のレッスン中
ガチャリと扉が開く気配に全員が振り向くと、どこかポヤッとした様子のAが部屋に入ってきた

しめ「え、Aがノーノックで入ってくるとか珍しい」

松田「何かあった～？」

『しめちゃ‥げんたくん‥‥みんなぁ』

トラ「ん？」

『ふぇーん！‥‥うぅ、ひっく‥』

トラ「泣いた！？」

トテトテと寄ってくる姿も舌足らずな喋り方もいつものAらしくなく、一つの可能性がメンバーの頭をよぎる

宮近「幼児退行ってやつ‥だよね？」

中村「確か今日は別の部屋でカンヅメになってるんじゃなかったっけ？」

松倉「いや、その後仮眠してるって聞いた」

川島「もう何日もそんな状態が続いてるらしいよ、家でも作曲してるって聞くし」

しめ「気難しい相手との打ち合わせも続いてるって言ってた。疲れちゃったのかな」

『うっく‥‥、うぅ‥』

吉澤「起きて誰もいなくて寂しくなっちゃったか？」

『うん、おへやひとりで‥‥すのーまんもすとーんずもいないの。でも、とらじゃいるかもってさがして‥』

川島「俺達を探しに来てくれたんだ？」

『ん、あえてよかったぁ』

中村「よく来れたな、偉いぞ～」

『んふふ』

中村に頭を撫でられて嬉しそうに笑っているので、どうやら涙は引っ込んだらしい

宮近「痛いところはないですか？」

『ないれす』

川島「可愛い！」

しめ「こらこら(笑)」

中村「おでこ触った感じ、熱はなさそう。とはいえ油断はできないかな」

松倉「そうだな、ちょっと顔赤いし」

吉澤「A、しーくん達ここでダンスしてるけど見ていく？」

『だんす？‥‥うん！』

松田「一応ブランケット集めてきたから、簡易寝床作っといた」

川島「おー、スゴい」

松倉「A、あったかくしておこう」

『あい。ふふー、ふかふか』

宮近「交代で様子見ながらレッスンしようか、音小さめで声もボリューム落として」

しめ「そうだね。最初俺がA見てるよ」

中村「あ、俺も」

川島「絶対その2人、休憩したいだけでしょ」