だらしない妻と神経質な夫 8

プールで遊ぼ ﾘｸ ページ33

※なっちゃん妊娠前


ふ｢屋上でプール遊びしよ〜！｣


リビングに駆け込んできたふぅちゃんの一言。何を言い出すかと思えば膨らますタイプの簡易プールを買ったとの事。面白そうだからという理由で全員がOKするなんてYouTuberらしい局面を見せつつ、全員水着に着替えてプールを膨らませた。


『あっちぃ...』

カ｢焼けちゃうよ？そんな肌出してると。｣


私の日焼けを心配するふりしてバレバレなヤキモチを妬く彼が可愛くて仕方ない。ふぅちゃんとお揃いのサングラスを掛けて手を引かれるままにプールに入ると、少し温くなった水が身体を冷ましていく。


『あー気持ちいい...』

ふ｢ね！して良かったでしょ？｣

『ただ富永さんがそろそろ私を目力で殺しそうだから代わるね？笑』

ふ｢チーちゃぁん...｣

ト｢俺で我慢しろ！｣


キイチとPさんは水鉄砲で遊び始めてて、まんずは一眼レフを構えてる。いつも先輩を優先させる彼らしい。汚いって怒られそうだけど、ゴロンと仰向けに寝転がって片膝を立てると、私の隣には上裸のカンタくんが腰掛けた。


カ｢俺が怒っていいのはいつ？｣

『私がカンタくんに怒ってから』

カ｢なんで俺が怒られんの｣

『えっちぃ腹筋丸出しだから』

カ｢セクハラですけど｣

『嫁特権だわ』


彼もまた片膝立てて私の顔の横に手を付き、肩に顎を乗せて柔らかく微笑んでる。だるそうに座って微笑んでるだけでこんなかっこいい人罪でしょ普通に。キレそう。


『この角度から見る寛太超色っぽい』

カ｢そんな目で見ないで｣

『嘘つき、自分もそういう目で見てる癖に』

カ｢うるさい｣


ムスッと拗ねるのかと思って鼻で笑った私の唇に柔らかいものが触れて思わず目を見開いた。彼はしてやったって顔してて、心臓がバクバクと主張を始める。


『何その技、ずっきゅーんですけど...』

カ｢撃ち抜いてみた｣

『キャラに合って無さすぎ笑』

カ｢A｣

『...なに』

カ｢水着、似合ってる｣

『っ！？』


いつもの数倍大胆なカンタくん。水着のせい？プールでテンション上がってるせい？はたまた、夏のせい？照れ隠しに魔王に救護要請。


『富永さん！！カンタくんが抱こうとしてきます！！』

ト｢お前やってんなぁ！！｣

カ｢やってねぇ！！！｣

ト｢珍しく脱いでんじゃねぇか！水溜りボンドは上裸NGだぞ！｣

カ｢今日はいいだろ別に！！｣


何やかんや私とふぅちゃんにデレデレな水溜りボンドはキャラ的にアウト

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