だらしない妻と神経質な夫 8

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｢え？え？なに...？｣

『今携帯に証拠入ってますよ？見ます？』

母｢やめなさい！！！！｣

『あ？お前借金のカタに私を変な男に売ったろ？おかげで服はボロボロ顔も身体も痣だらけ、カンタくんに助けに来てもらえなきゃまた私は汚れるところだった。100万円も！私は水溜りハウスの皆を守る為にお前に支払ったのにまだ借金で娘に酷い仕打ちする？最低だよ。』

母｢...うるさい！！産んでやったんだから私の勝手じゃないのよ！｣


母が豹変した事でファンの彼はやばいと気付いたようだ、そっと店の中に逃げて行った。


パ｢もうお前の娘じゃない、俺の娘だ。勝手に手を出すなんて許さない。｣

母｢はぁ？ひよって逃げた癖に今更何？｣

『お前と違ってパパは完璧な親やってくれてる！血が繋がってないことなんて何も気にならない！結婚式だってパパと歩いた！お前のせいでバージン失ってたけどな！！』

母｢なんで私は呼ばないのよ！｣

『え？今まで私に親としてやった事を思い出して見れば？お前のこと親だなんて思った事ない。今後も一生ね？』

パ｢どうせ食事目当てだろ？｣

母｢孫が出来たのに私に連絡すらしないなんて親不孝者よ！｣

『孫が出来たって言って貴女は何をしてくれるの？また被害者を増やすつもり？私はお前みたいな育て方絶対にしない！！』


口では勝てないと思ったのか、母は鞄を振り上げた。咄嗟になっちゃんを抱き締め背を向けると、ふわりと私は逞しい身体に包まれる。パパが守ってくれたんだ。


パ｢孫がどうとか言う癖に孫と妊婦の娘に鞄を振りかざすなんてどんな神経してんだ！！！｣


パトカーのサイレンが聞こえてきて母は咄嗟に逃げようとしたものの、かなり野次馬も居るし店のスタッフさんも出てきてて逃げられそうもない。心配そうに扉から覗く彼が携帯で電話してくれたらしい。警察の方に話を聞かれて母はモゴモゴ言ってる


『被害届を提出します。私は母に売られました。母の男に無理やりされたこともあります。証拠もあるので必要なら持って行きます。』

母｢い、言いがかりよ！｣

『録音した音声もありますし録画された一部始終もありますのでこの女を訴えます。』


とりあえずその場は母の暴行罪で連行されて行った。私は証拠を取りに帰るということで一時帰宅。これでいいんだよね？これで私はもうビビらなくて済むよね？

繋がれていない右手を見つめて、この場にいない彼にそう問うた。

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