だらしない妻と神経質な夫 6

先輩の顔するじゃん？ ﾘｸ ページ4

Aは誰に対しても同じように接する。女性でも男性でも媚びたりしない。そのAが唯一贔屓する人。それはまんず。

まんずにだけはとことん甘くて、昨日なんてほっぺにお米つけちゃって〜って取ってあげて辞めてくださいよって言われてた。

小豆ちゃんにもベッタリだけどそれとはまた別で、なんというか...先輩の顔するんだよね？そのAがかっこよくて可愛くてちょっとムカつく。ほら、今だって。


『あーまんず！そこでだらける前にスーツ脱ぎなさい！ジャケットとズボンはすぐシワになるんだから！』

ま｢Aさん声でかいっす｣

『携帯を閉じて服脱ぎなさいよ！』

ト｢うるせ〜笑｣

ふ｢チーちゃんまんずくんのママみたい笑｣

ま｢嫌っすよ！こんな親！｣

『おーおー、口だけは達者だな？早くジャケット脱ぎなさい。そしたらブルーベリーパイ食べていいから。』

ま｢やった！着替えて来ます！｣

ト｢ガキかよ笑｣


ほら、まんずが脱ぎ捨てたジャケットをそそくさとハンガーにかけてる。まんずはまんずでいつもしっかりしてるくせにAが居るとめちゃくちゃ後輩になる。


ふ｢ふぅもパイ食べたい！｣

『みんなの分作ってるから持ってくるよ笑』


手際よくおやつの準備をして紅茶まで入れるAは完璧に先輩の顔。いいんだけどね！！


ト｢おやつ食べながらサブ撮っていい？｣

カ｢んー、了解｣


おやつになると皆が集まってくる。やっぱりAのおやつ美味しいんだもんなぁ...


キ｢今日は何〜？｣

『ブルーベリーパイ』

P｢あれ？カメラ回ってる？｣

ト｢回ってる。我が家のおやつタイム撮ってる。｣

ま｢食べていいすか？｣

ト｢いただきますしよ！｣


俺の隣に腰掛けるAはなっちゃんを抱いて幸せそうに皆を見てる。完璧な主婦をしてくれてるA。母親でもあり、後輩でもあり、先輩でもあり、そして俺のお嫁さんでもあり...


『おーい、余所見してるからこぼしてるよ〜？』

カ｢ああ、ごめん｣

ト｢パイって家で作れんの知らんかったわ｣

ま｢クリームチーズ！｣

『あ、そう。クリームチーズ入れたの』

ま｢幸せっす...｣

『あーあー、勢いよく食うから...』


ウエットティッシュを手に取りまんずの口を拭きはじめるお節介先輩と、恥ずかしがる後輩。


ま｢んー！自分で拭けます！！｣

『零しすぎです』

ト｢かぁちゃんかよ笑｣

『ほら！また零して！』

ま｢もー、わかってますぅ〜｣


...俺のお嫁さんだもん！！！！

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