だらしない妻と神経質な夫

＊ ページ14

な｢何それ笑｣

カ｢ふぅチープリクラです｣

渋｢お！見たい！｣


仕方ないから俺のお嫁さん見せます！！皆身を乗り出して見てる。うん。分かる。可愛いよね。


『なんで見せちゃう？恥ずいなぁ...』

テ｢ちゃっかり水溜りポーズしてるやん笑｣

『ふぅちゃんがしたいって言うもんだから笑』

カ｢携帯に貼りたい｣

『ダサい！！やばっ！そんなダサいことしないで！？』

カ｢じゃあ部屋の壁｣

『もっとダサい！！やだ！キモイ！！』

カ｢キモイは傷付く...｣

『じゃあすんな！！』

カ｢いくらなら売ってくれる？｣

『やばいおじさんがいるよ〜！！嫁のプリクラ買おうとすんのやばいよ〜！！』

カ｢それを手に入れる為なら何でもする｣

『てかカンタくんが私と撮ってくれればいいやん』

カ｢...それはやだ｣

『うわっ...可哀想...旦那にプリクラ拒否される人めっちゃ可哀想...頭撫でてあげたい...なんとそれは私だった！！うわー！！可哀想だよ〜！！』

カ｢分かった分かった！！撮る！撮りゃ良いんだろ！！｣

『言わせたかっただけで別に撮りたいわけじゃないからいいです。』

カ｢なっ！もう絶対に撮る！！｣

『やだよ〜』


ケラケラ笑って手札すらも取られた俺。超可哀想。するとドタバタ足音が聞こえて魔王帰宅。


ト｢はい！買ってきた！！｣

『あざーす』

ト｢見せて！｣

『やです』

ト｢えええ！？買ってきたのに！？｣

『思い出して下さい？富永さんは望みはなんだ？と聞きました。私はハーゲンダッツ食べたいって言いました。今の富永さんはただ後輩のわがまま聞いた男です。』

ト｢くっそ！！！やられた！！｣


渡されたアイスを掴んでキッチンに走って行ったAの声が聞こえる


『やったね〜まんず！はんぶんこしよ！』

ま｢棚ぼたっすね〜｣

カ｢まんずだけは許さん｣

ト｢まんずボッコボコにしてやろ｣

ま｢怖いんすけど...｣

『可哀想！！まんず超可哀想！！絶対に私が守るよ！あんなおじさん気にしなくていいからね！』

カ｢ずるくない...？｣

ト｢あいつずるいんだよ...｣

テ｢ただの女の子にボコボコにやられてるじゃないすか笑｣

ト｢俺あいつにだけは勝てない。｣

な｢魔王よりも強いだと！？｣

カ｢ふぅさんもでしょ？笑｣

ト｢そう...｣

『あ、富永さん明日の撮影ふぅちゃん東海さんとコラボ案件っすよ〜』

ト｢はぁ！？東海！？｣

『しかもドラマ仕立て』

ト｢もう俺立ち直れない...｣

カ｢どんまい笑｣

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