だらしない私と神経質な彼 6

デートに行きます ページ17

『冷蔵庫にチャーシュー2日分とお味噌汁用にカットした野菜と、チンしたら食べれるおかずと常備菜置いてますからね？』

ト｢わーかったよ笑｣


行くよって言ってるのにAはずっとトミーのご飯の心配してるし、面白がってPさんがカメラ回してるし、え？俺の日だよね？


カ｢あのぉ...？｣

『冷蔵庫2段目にマシュマロが喉に効くって聞いて作ったティラミスがあるので、絶対に！皆で！分けて！食べて下さいね？』

ト｢分かったって笑｣

『一人で食べちゃ駄目ですからね？みんなで分けて2日分！あと、メイプルジンジャーはちみつを作ったんで、お湯で割って飲んでください。冷蔵庫のドアポケットに入ってます。リビングにのど飴買ってますからね？』

ト｢ねぇ、もうそれさっき聞いた！デートなんだから早く行きな？笑｣

『Pさんほんと頼んだよ？富永さんの喉はこのシェアハウス内でトップスリーに入るほどの宝！』

P｢わかったわかった！ちゃんとケアさせるから！ね？カンタくん拗ねちゃうよ？｣

『カンタくんがこんなんで拗ねるわけないでしょ！私より相方の事思ってんだから！ねぇ？そうでしょ？』

カ｢...あ、え？そ、そうよ！勿論よ！｣


ビックリした...急に話振らないでよ...トミーが呆れ顔で見てるのが見えるわ...いや、ごめんって...


『ほら！ほんとに富永さん無茶な大声出さないでくださいよ？イラッと来ても一旦小声で悪態ついてください！』

ト｢分かった！早く行かないとこれにイラついちゃう！｣

『玄関まで見送りに来てくれて話聞いてるのにですか？全くこれだから拗れたツンデレは困る』

ト｢拗れたツンデレはお前だよ｣

『私かぁ...いってきまーす！』

カ｢あ、やっと行ける｣

『ねぇ！？置いていかれた皆のこと心配じゃないの！？』

カ｢ええ、勿論心配ですよ...｣

『カメラ持った？』

カ｢...あっ！忘れてた！！｣


あっぶねぇ...リビングに置いてたんだった！


ト｢これ皆さんやばいことが起きてますよ！！カンタがカメラを忘れるほど浮かれてる！！｣

P｢しかもそれをしっかり指摘する彼女笑｣

カ｢はいはいすみません！行きましょう！｣

『パソコン持ったし充電器と予備用バッテリーも大丈夫？』

カ｢大丈夫｣

『あと居るものは？』

カ｢楽しむ心とか｣

『何浮かれてんだよしっかりしろ』

カ｢あっ...刺さるぅ...｣

ト｢いや、いいんだよ！休んでいい日！｣

『富永さん冷蔵庫の中に...』

ト｢早く行けぇ！！！！｣

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