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「知り合いはいるけど、今日は都合上無理って言われてある。つまり…今日は野宿になりそうだ」
背中に視線を感じるが全力で無視させてもらう
だってなんか先が読めてきたんだもん
「だから、もしよければだけど…
Aの家泊めてくんねーか？頼む！！」
「嫌だ無理」
「そんなこと言うなよ、一晩だけで良いんだ、一晩！迷惑はかけねーからよ」
「それがもう迷惑」
「うぐっ…
俺とお前との仲だろ？頼むこのおとり、一生の願いだ！！」
土下座しそうな勢いで頭を下げ手を合わせてくる有栖川
まだ合って2時間も経ってないんだけど
「一晩って…だったらもう野宿でも良いんじゃ…
「お前は俺が死んでもいいっていうのか？！そんな…野良犬に食われて危ない野郎に身ぐるみ剥がされて警察に職質やらドラッグに手付けてるやらなんやら聞かれる俺を、通勤中偶然見たいか？そんで俺に名前呼ばれて巻き込まれたいか？？！！」……それは嫌」
明日は朝出勤じゃないからいいが、もしそんなことが起こったら絶対面倒だ
巻き込まれてバイトに遅れるのも嫌だ
皆勤賞狙ってるのに
「ホントに一晩だけか？」
「！(お、これはワンチャン)ああ、一晩だけでいい、あとはどうにかする！」
「迷惑かけない？それに部屋狭いぞ？」
「大丈夫だ、安心した快適な睡眠させてやる！」
「…一晩だけだからな、明日んなったら帰れよ！いいな？」
「……おう！！」
と、いうことで流れに流され一晩泊めることになったけど
さっきの返事が数秒遅れてたのはとくに関係ないよな………？
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作者名：国宝。 | 作成日時：2018年7月14日 0時
