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裏口の扉を開けたすぐ左側
その壁に寄りかかるように碧棺左馬刻はそこにいた
彼の向こうにはボコしたであろう4人の金髪ヤンキーが倒れていた
状況整理に少し戸惑っていると
俺を怪しんだ、否、この顔はイラついてるのか？
彼は声を発した
「アホ面でこっち見てんじゃねぇよ
さっさと消えろ」
俺は今機嫌が悪ぃんだ
「あ、いや、先輩に喧嘩してるって聞いて……
ソイツら、一人で潰したんすか？」
俺なりに探りながら聞いてみたが、なにやら相手の気に障ったらしい
理不尽すぎやしないか！
ｷﾞﾛｯと鋭い眼光で俺を見て
吸っていたタバコを俺の目の前に突きだしてきた
(へ、なに、なにが悪かったのさ
俺いかんこと言った？？ワケワカランダケド？やっべチビった絶対チビった
碧棺左馬刻ってこんな人なの？こわ、こっわ)
「テメェはよぉ…俺が、こんなチん●スみたいな精神が弱ぇ奴に負けると思ってんのか？
ああ"？俺が誰か知って言ってんのか？
左馬刻様だぞ。あと敬語な、んな舐めた口の聞き方してっとテメェもブッコロスぞ…」
そう言ってトンとタバコを人差指で叩き
灰を落とした、もちろん俺に
おいおいおいおい、インナー着てなかったら火傷だぞ
どうしてくれんだ、バトルすっか？すっかおい？
上等だ掛かってこい野良猫舐めてっと痛いめみるぞ
元TDDだからってお前それ過去の話だから、こっちこそブッコロスゾだ！！
まぁそんな肝の据わった男じゃないので脳内だけで満足しとくご馳走さま
インナー越しでも熱かったのでつい
「っつ」と声を漏らしてしまった
俺の弱虫
でも都会怖いからしょうがない！
落ちてきた灰を息で払っていると
どうしたのか、俺の首もとに顔を近付けて匂いを嗅ぎ始めた
「な、んなんですか」
「なんでもねぇ…てか顔うぜぇからこっち見んな
腹減ったから今日はこれぐらいでやめといてやんよ。次会ったら息の根止める。」
ケツポケットかどこかから出したヒプノシスマイクを俺にかざした後
スタスタ歩いて行く。どうやら帰るらしい
いや、情緒不安定かよ
勝手にキレて勝手に帰る人だな
てか、それよりあれって
次会ったらラップ生で聞かせてくれるってことか？！？！だよな！
「また会いましょうね！！！！！左馬刻さん！！！！！」
「？！
は？？うっせきめぇ話しかけんな！！！」
中指を立てて次こそ彼は去って行きました
楽しみでこの後バイトが捗りました
(アイツ頭湧いてんじゃねぇの…)
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作者名：国宝。 | 作成日時：2018年7月14日 0時
