アメリカ物語37 ページ40
{貴方side}
アレックス「久しぶりに腕が鳴るねぇ〜!!」
貴方「・・・」
.
.
・・・・・・・・・『やられた』。
そのひと言に尽きる。
女の人だからと甘く見ていた。
小さい幅で揺さぶるくらいかと思っていたのだが俺の馬鹿野郎。相手・・・タッパがあるだろうが。俺よりも数cmデカいのだから、振り幅なんて意識せずにそのデカさを使って相手を大きく揺さぶることができるじゃねえか。
それでも・・・今の1プレイで分かった。
昨日ストバスで相手した野郎共はセンス任せでプレイも荒々しく、型にハマらない自己流だった。その癖あってか、全員に無駄な動きが見受けられた。でもこの人は・・・綺麗なボールの持ち運びで、抜き際からシュートまでの流れるようなプレイ。
・・・動きに無駄がないのだ。
アレックス「ほら!次はアンタの番だぜ!」
貴方「!・・・・・・はい。」
アレックスさんからボールを受け取ってドリブルを始めた。アレックスさんもまた、楽しそうな表情をしながら両手を広げてディフェンスの構えに入る。
・・・不思議だ、この人。
瞳から伺える闘志が尋常じゃない。いや、闘志というかなんだろうか。このやりづらさは・・・。
貴方「・・・ッ」キュッ!!
アレックス(これは・・・!)
氷室「フェイダウェイシュートか!!」
アレックスさん同様、揺さぶりを入れてからの抜かすと見せかけて急停止し、後ろに飛びながらのシュートモーションに入った。眼は使ってはいないが、今のフェイクはストバスにいた奴らにも通用するくらいにはレベルの高いもの。それでもって、スピードには自信のある俺だからこそ、そう簡単には間に合わない・・・
・・・・・・そう思っていた。
アレックス「アンタ・・・・・・良い動きするね。」
貴方「!?」
虹村「なっ・・・!?(嘘だろ!?)」
.
.
手を離せばシュート・・・
なのに、視界を遮ってくる黒い影・・・
至近距離でギラつくエメラルド色の瞳と目が合った。
・・・・・・・・・・・・完全に"
貴方「〜っ!!」ブンッ!!
アレックス「お!?」
このまま打ったらブロックされる・・・。
その瞬間、反射的にボールを片手に持ち替え、体を逸らしてゴールに向かってボールを投げたのだった。
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nssk(プロフ) - 待ってましたー!!!!!!✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。 (2022年9月9日 18時) (レス) @page29 id: f1d6119958 (このIDを非表示/違反報告)
伊万里 - はじめまして、黒バスにハマって読んでみてよかったです!私の中で最高でした。 (2022年7月25日 16時) (レス) @page26 id: 34cb1a8404 (このIDを非表示/違反報告)
maichametamtam(プロフ) - 最新の再開は検討していますか?最新が出来たらして欲しいです!お願いします! (2022年7月20日 23時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
runa(プロフ) - だおさん本当にお久しぶりです!イラストも見ることが出来てめっちゃ嬉しいです!10年は余裕で待てますのでだおさんのペースで更新待ってます♡ (2022年1月14日 3時) (レス) @page26 id: d48379a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - お久しぶりです、お帰りなさい!またお時間がある時にでも更新してくださればとても嬉しく思います。応援しています……! (2022年1月9日 20時) (レス) @page26 id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2019年2月1日 20時