アメリカ物語2 ページ4
−−−貴方side−−−
貴「待てっつってんだろッッ!!!Wait!!!」
黒人(チッ!中々渋てえな。だったら・・・)
貴「!」
追いかけ続けていると、急に奴は建物と建物の間の狭い道に入り込んだため、俺も走るスピードを緩めることなく、そのまま曲がり込んだ。その道は薄暗く、生臭い匂いがするゴミ箱などが置かれていて自然としかめ面になる。
黒人の姿を見失わないように追っていると、目の前に金網の柵が張ってあって行き止まりとなっていた。よし!これならあいつを捕まえられる。そう思ったのも束の間で、黒人は身軽に柵に足を掛けて、上手い具合に飛び越えたのだ。
貴「おいおい、まるで海外の映画とかでよく見る光景じゃねえか;。・・・こっちだって・・・!」
俺も負けじと柵に足をかけ身長が足りない分、脇にあった壁を蹴って柵を飛び越えた。あいつとの距離はそう開いてはいない。元々足の速さには自信があったため、そこに救われただろうか。日本とは違う暑さにジワリジワリと汗が滲んでくるのが分かる。
それでもさすがにパスポートや財布が入ったデイバックを盗まれるのはヤバすぎるだろ。焦りと動揺で思考が止まりそうになるのを抑えながら追っていると、あいつは再び建物の角を曲がって広い道に出ようとしていた。慣れたような逃げ方に腹が立つ。
黒人(懲りねえ奴だな・・・!)
貴「待てって!!黒光り野郎ッッ(怒)!!!」←
くっそ!!距離が縮まらない!!
再び建物の角を曲がtッ・・・
ドンッッッッ!!!!
貴「!?・・・いって・・・!」
曲がった瞬間、誰かとぶつかってしまい、豪快に尻もちをついた。俺ってアメリカに来ても誰かとぶつかる確率高くねえか;?今日でもう3度目くらいだぞ;?目の前の人に謝罪しようと、痛めた尻を擦りながら立ち上がった。
貴「あたた〜・・・すみません、前見てなくて。」
?「・・・」
貴「・・・あ、日本語じゃダメじゃん。そ、Sorry;。」
?「・・・何だ、テメェ日本人か。」
貴「えっ・・・」
違和感のない程上手い日本語で返答された俺は驚いて顔を上げた。そこには190cmくらいの大きな男性が立っていた。金髪で、左腕から首にかけてトライバル系のタトューが入っていて、厳つい顔つきをしている奴だった。
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nssk(プロフ) - 待ってましたー!!!!!!✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。 (2022年9月9日 18時) (レス) @page29 id: f1d6119958 (このIDを非表示/違反報告)
伊万里 - はじめまして、黒バスにハマって読んでみてよかったです!私の中で最高でした。 (2022年7月25日 16時) (レス) @page26 id: 34cb1a8404 (このIDを非表示/違反報告)
maichametamtam(プロフ) - 最新の再開は検討していますか?最新が出来たらして欲しいです!お願いします! (2022年7月20日 23時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
runa(プロフ) - だおさん本当にお久しぶりです!イラストも見ることが出来てめっちゃ嬉しいです!10年は余裕で待てますのでだおさんのペースで更新待ってます♡ (2022年1月14日 3時) (レス) @page26 id: d48379a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - お久しぶりです、お帰りなさい!またお時間がある時にでも更新してくださればとても嬉しく思います。応援しています……! (2022年1月9日 20時) (レス) @page26 id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2019年2月1日 20時