【ダンキラ!!!】コーチ科のお人形さん【TOXIC】2nd (ページ10)

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59話ページ10

sideシキ

正しい呼吸リズムで

ボクの胸の中で眠るプリンセス。

鼓動が早くなっています…

プリンセスからノートを借りるからよろしくとの事。

白くて小さな手がボクの肩に置かれてます。

髪と同じ色のまつ毛は下に降り、

小さな呼吸リズムをする為の小さな鼻とお口。

アゲハ(プリンセスの事をずっと見張ってるん……)

愛らしくて愛おしい。

アゲハ(シキさんの周りにハートが飛んでるように見えるんやけど、疲れとるんかな？)

まひる(蛇ノ目くん、めっちゃ嬉しそう。)

ノエル｢やはりプリンセスを奪略する他無さそうだ。｣

蛍｢そうだね。蛇ノ目くんに任せてられないよ。｣

｢蛇ノ目、次のレッスンまでに白銀起こしとけよ。｣

シキ｢はい。｣

そうですねぇ…

お可哀想ですが、起こしましょう。

シキ｢プリンセス、おはようございます。｣

A『うーん…』

シキ｢プリンセス？｣

A『もう少しだけ…』

シキ｢ダメです。｣

酷かもしてませんが。

ボクが眠い時もプリンセスは『ダメです』と言いましたから。

お相子です。

A『シキさんのいじわる…』

シキ｢そんな事ありませんよ。そんな事言うお口は塞ぎますよ。｣

プリンセスの可憐で潤いに満ちた唇を奪いました。

その場に居た人達は絶句してます。

零士｢ふ、ふ、不謹慎だぞ！｣

シキ｢プリンセスとボクは仲睦まじい恋仲ですが？｣

ノエル｢プリンセスが穢れる！｣

シキ｢美しきプリンセスは穢れません。｣

晶｢聖女になんて事を！｣

シキ｢なるほど、確かにプリンセスは聖女ですね。｣

A『納得したんですか……』

プリンセスがちょっと嫌そうにされました。

A『シキさんはイタズラしないとキスしてくれないんですね。』

ボクは頑張って耐えているんです。

シキ｢紫藤くんのお言葉を借りると貴女は聖女ですから。安易に穢される事は許されません。｣

ボクだって本当は男女の関係の深いところまでいきたいんです。

アゲハ｢Aさーん、おブス起こしてくれへん？｣

A『九十九さーん、あっさですよー。』

ボクも寝たらプリンセスにあんな風に起こされるのでしょうか…！

それを考えただけで、もう…！

A『九十九さん!!起きてください！』

九十九｢っせーなぁ…｣

A『プロテインに牛乳混ぜてやる！』

九十九くんは急に起きて

九十九｢許せ！｣

許しを乞う…

A『アゲハさーん、起きてくれましたー。』

アゲハ｢流石やねぇ。｣

ええ、本当に。