【ダンキラ!!!】コーチ科のお人形さん【TOXIC】2nd (ページ13)

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62話ページ13

sideA

戻ると倒れているシキさんが…

倒れているシキさん！？

A『何がどうなってこうなったんですか…』

アゲハ｢Aさんのせいやで。｣

何故？

A『シキさん、起きましょ？』

背を向けられました…

A『私の事、嫌いになっても無関心でもいいですから。』

ガバッと急に起き上がりました。

急に起き上がられたのでビックリして体が固まりました。

シキ｢…プリンセス？｣

ちょっと待ってください。

シキ｢…プリンセス…？｣

少し落ち着くまで待ってください。

シキ｢プリンセス！？もう理不尽な事で拗ねませんから！｣

そんな事ありましたか？

シキ｢プリンセス!!ボクを許してください!!｣

アゲハ｢…Aさん…？本気で怒ってるん…？｣

なんで？

まひる｢怒ってなくない？｣

アゲハ｢Aさんって本気で怒ると黙るんよ…｣

話していても無駄と思ったらですが。

ふぅ…

シキ｢…うぅ…プリンセス…｣

抱きしめられて、挙句の果てに泣かれました…

A『貴方が急に起き上がるものだから驚いて声が出なくなっただけです。』

シキ｢…お顔が怒ってました……｣

あらやだ。

A『気の所為でしょう。』

シキ｢…気の所為じゃないです……｣

お背中を摩ります。

A『シキさんが倒れているだけでも心臓に悪いのに、急に起き上がって驚かれました。』

シキ｢プリンセスがたった一言、『失礼。』と言って出て行かれたら怒っていると思います……｣

そうですか？

だから慌ててたんですか？

思考回路が色々パニックになって短絡的ですね。

シキ｢プリンセスに嫌われたと思ってショックでした…｣

人に嫌われても罵詈雑言言われても芸術だと言うシキさんが？

A『ゴシップ誌に反対意見があっても芸術を表現するには必要な事だという貴方が？』

シキ｢プリンセスに嫌われる事だけは避けたいです…｣

A『嫌うという事は関心があるということじゃないですか。』

まだ良いと思いますが。

シキ｢嫌です…ボクはプリンセスを愛してます…愛している人に嫌われたら悲しいと思います……｣

そうですね。

A『勘違いさせたのは申し訳ありませんが、短絡的思考です。少し考えたら違うかもと思いますでしょ？』

シキ｢…プリンセスに嫌われたという可能性が過ぎった段階でボクはパニックです。｣

あらあら…

A『失礼しました。』

シキ｢いいえ。｣

仲直り？しました。