17話 ページ18
sideシキ
A『シキさん。』
可憐な声でボクの名前を呼ぶ。
シキ「どうなされましたか。プリンセス。」
ボクの愛して止まないプリンセス。
A『少し小腹が空きました…』
プリンセスはあまり強くは言わないものの
彼女の欲求は命令です。
シキ「何がご所望です?何でもお申し付けください。」
A『……』
プリンセスを知らない方は甘やかしていると言います。
違います。
彼女が居るからこそTOXICとしてダンキラが出来るのです。
ほんの些細なお返しに過ぎません。
A『生クリームたっぷりのケーキを1つ。』
シキ「分かりました。」
A『……』
御満悦な表情でケーキを頬張る。
感情の起伏はあるんです。
よく観察すれば。
A『シキさんも1口どうです?』
シキ「くれるんですか?」
A『先程から一生懸命デッサンしてますから。』
ボクにとっては普通なんですが…
シキ「プリンセスが美味しそうに食べてるだけで満足です。」
A『何故…?』
ンフフフ♪
シキ「本当に愛らしいお方ですね、貴女は。」
ポカンとされるその顔も全て愛おしいです。
2人で校内を歩く。
ボクは出来る限り一緒にいます。
プリンセスだけでは不安ですから。
晶「プリンセス!!!」
こういう方にも出会いますし。
A『聞こえます。』
晶「麗しきマイレディー!またマイ・エンジェルと共に美しい世界に飛び立とう!」
マイ…レディー…?
シキ「おやおや、プリンセスはいつから、あなたのものになったんですか?」
彼女を拘束するかの如く後ろから抱きしめる。
晶「聖女は完璧な我々、エトワールと共鳴すべきだろう。」
ノエル「ブラッディ・ヘル!駄犬。しかし、プリンセスを此方にください。」
おやおや。
シキ「ンフ。月光院君もお目が高い。しかし……プリンセスはTOXICの専属です。貸し出しなんて厳禁です。」
ボクの腕の中で
真っ白な髪と同じ色のまつ毛が動いて、碧の瞳はボクを見つめる。
A『シキさん、私は何処にも行きませんよ。』
本当にどうして貴女はこんなにもボクの気持ちを弄ぶのですか。
興奮しっぱなしです。
そして、貴女に酔っては溺れます。
シキ「プリンセス、誓ってください。」
A『誓いますが』
狭い所から女性らしい細く白い腕がボクの頬を撫でる。
A『そろそろ離して貰えます?』
白い腕を持って手の甲を口につける。
シキ「プリンセスの仰せのままに。」
今日はとても良い日です。
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桜無糖(プロフ) - シキくん推しなので!!うれしいです!!!ありがとうございます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 83b6b600e9 (このIDを非表示/違反報告)
カードキャプター(プロフ) - TOXICの小説がきてくれてめっちゃ嬉しく思います!!!!シキくんと創真くん最推しで!ありがとうございます!!頑張って下さい! (2019年6月12日 0時) (レス) id: c02ac860ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年6月11日 12時