検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:23,083 hit

17話 ページ18

sideシキ

A『シキさん。』

可憐な声でボクの名前を呼ぶ。

シキ「どうなされましたか。プリンセス。」

ボクの愛して止まないプリンセス。

A『少し小腹が空きました…』

プリンセスはあまり強くは言わないものの

彼女の欲求は命令です。

シキ「何がご所望です?何でもお申し付けください。」

A『……』

プリンセスを知らない方は甘やかしていると言います。

違います。

彼女が居るからこそTOXICとしてダンキラが出来るのです。

ほんの些細なお返しに過ぎません。

A『生クリームたっぷりのケーキを1つ。』

シキ「分かりました。」


A『……』

御満悦な表情でケーキを頬張る。

感情の起伏はあるんです。

よく観察すれば。

A『シキさんも1口どうです?』

シキ「くれるんですか?」

A『先程から一生懸命デッサンしてますから。』

ボクにとっては普通なんですが…

シキ「プリンセスが美味しそうに食べてるだけで満足です。」

A『何故…?』

ンフフフ♪

シキ「本当に愛らしいお方ですね、貴女は。」

ポカンとされるその顔も全て愛おしいです。


2人で校内を歩く。

ボクは出来る限り一緒にいます。

プリンセスだけでは不安ですから。

晶「プリンセス!!!」

こういう方にも出会いますし。

A『聞こえます。』

晶「麗しきマイレディー!またマイ・エンジェルと共に美しい世界に飛び立とう!」

マイ…レディー…?

シキ「おやおや、プリンセスはいつから、あなたのものになったんですか?」

彼女を拘束するかの如く後ろから抱きしめる。

晶「聖女は完璧な我々、エトワールと共鳴すべきだろう。」

ノエル「ブラッディ・ヘル!駄犬。しかし、プリンセスを此方にください。」

おやおや。

シキ「ンフ。月光院君もお目が高い。しかし……プリンセスはTOXICの専属です。貸し出しなんて厳禁です。」

ボクの腕の中で

真っ白な髪と同じ色のまつ毛が動いて、碧の瞳はボクを見つめる。

A『シキさん、私は何処にも行きませんよ。』

本当にどうして貴女はこんなにもボクの気持ちを弄ぶのですか。

興奮しっぱなしです。

そして、貴女に酔っては溺れます。

シキ「プリンセス、誓ってください。」

A『誓いますが』

狭い所から女性らしい細く白い腕がボクの頬を撫でる。

A『そろそろ離して貰えます?』

白い腕を持って手の甲を口につける。

シキ「プリンセスの仰せのままに。」


今日はとても良い日です。

18話→←16話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:ダンキラ!!! , TOXIC , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜無糖(プロフ) - シキくん推しなので!!うれしいです!!!ありがとうございます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 83b6b600e9 (このIDを非表示/違反報告)
カードキャプター(プロフ) - TOXICの小説がきてくれてめっちゃ嬉しく思います!!!!シキくんと創真くん最推しで!ありがとうございます!!頑張って下さい! (2019年6月12日 0時) (レス) id: c02ac860ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年6月11日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。