男勝りな毒舌少女は彼の妹 !? 1

毒の調合 ページ17

よし、毒の調合をするか…


机の上に砂でしか育たないと言われる珍しい薬草と有毒性のある液体、痺れ薬や睡眠剤などに使われる粉などその他諸々を置く



さぁて……





今日はどんな毒を作ってやろうか………



机の上にある材料を見ながら頭の中で考える


毒と言っても、味、色、見た目、匂い、形、大きさ、効果など種類が異なる為、今日何を作るか正確には考えていない


材料の量をほんの少しでも変えたらそれは全く別の毒になる




使う相手にもよるが上忍レベルになると俺が今使用している毒なんてあまり効果が無いだろう……

忍をやっていると自然と忍耐力も上がってくる

敵と戦闘中、傀儡から毒を確実に当てるには外さないよう出来るだけ広範囲で狙う必要がある




『……煙幕に見せかけた霧状の毒にするか…』


そう小さく呟き毒の調合を始めた





―――3時間後


[Aside×]


手裏剣テストを終えた生徒が次々と教室に入りイルカが居ない事を良いことに友達同士で喋っていた


因みにA達の後に同じく手裏剣テストを終えたナルトだったが、まだ彼は教室にいなかった


ナルト曰く“教室でダラダラ皆が終わるまで待ってるより授業サボってイタズラしてる方がよっぽど楽しいってばよ！”とのこと


あと数人で全員テストが終了しイルカが戻って来る

と同時にAも毒の調合が終わりを迎える頃だった





『……よし、




できた(家に帰ったら効果を調べるか……)』




Aも毒を作り終え窓を眺めるが、イルカがなかなか戻って来ない


理由は簡単


既に最後の一人も教室に戻って友達同士で話しているが、逃げ出したナルトを連れ戻す為にわざわざ走りながら探し回っているのである


とはいえ、毎度の事なので大体ナルトがどこでイタズラをやっているのかなど、イルカにとってはお見通しなのでナルトの居場所がイルカにバレるのはあと数分が限度だろう


[Aside◯]


家に帰ったら傀儡の点検でもするか…

そんなことを考えていると後ろに影が差した

？「少し話さないか？」

誰だこの影の薄い男は

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・彼女の秘密5

『今回の毒に使った材料の多くは俺が砂を出る前にコッソリと盗んできたもんだ。

部屋の鍵を掛けていないから俺みたいな奴に好き勝手やられるのさ』

Aは趣味の毒作りでよく材料を盗んだり、奪ったりしていた

材料にも独特のこだわりが存在する

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