ガラスの靴見つけた（JW） (ページ20)

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デビュー戦　～前日１～ページ20

桐「一回生の試合は夏過ぎからになるけど、上級生はGW過ぎたあたりからどんどん試合があるから、気合入れて練習してな～」

と穏やかな檄が飛ぶと、
上級生全体から「はい！！」と少しだけ緊張感のある返事が上がった。

GW過ぎって、もうひと月も無いよ？！(汗) やっとヒール二足を買ったばかりなのに。
振りは？？って思わず濵田先輩に目線を向けると、先輩もこっちを見ていた。

筋肉質な右腕で小さくガッツポーズをして「頑張ろうな」と言ってくれたのが口の形で読み取れた。それを見て、先のことを想像して怖くなっていたのが少し安心できた。

そうはいっても練習会ではあくまでもほかの一回生と同じ扱いでの練習で、先輩とだけ踊りこんでいるわけにもいかない。
でも、濵田先輩だけでは気づかない修正点もほかの先輩から指摘していただいて、冷静に考えてみたりした。
それ以外はスケジュールが合えば一時間いや３０分だけでも先輩と練習場で会って、基本的な立ち方から始まって、最初の試合に必要な種目のフットワークや振付を教えてもらい短い時間だけど踊りこんで、なんとかかんとか明日がデビュー戦というところまでこぎつけた。

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