及川徹の急所を蹴りあげたら何故か男子バレー部員になつかれた。

何故 7 ページ8

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「レフトーっ！」




「マッキー！！」






ﾊﾞｼﾝｯ






『うおぉ……』








只今、スパイク練習中。






こんなに迫力があるとは思わなかった。


やっぱり男子高校生だしすごい。








「岩ちゃん！！」



「おらあぁぁぁぁ！！！！」






ﾄﾞｺﾞｫｯ









すごい音した……


岩泉先輩パワー5リ………ﾝﾝｯ









「岩ちゃん今日調子いいね〜」







「確かに今日は手応え良かったな」






ﾊﾟﾁﾝ、とハイタッチをする二人。





いいな…



ああいう感じ、羨ましい。






「及川さん」




気だるげに主将に話しかける英くん。





「あ、次国見ちゃんか。いくよー！！」




「ライトー」





英くんがスパイクうつのか……結構楽しみ。






「国見ちゃんっ」





ﾊﾞｼﾝｯ








『……すご』




思わず声が漏れた。



だって、さ。





いつも(今日初めて会ったけど)あんな無気力の英くんが。





あんなすごいスパイクうつなんて。




なんていうか、器用。






…………かっこいい。









って何考えてんだ私。



まるで、見とれてるみたいじゃん。









………でも、それは間違いじゃないかも。








みんな、かっこよかった。




好きとかそういう感情じゃなくて、純粋にかっこいいと思った。






いつもあんなヘラヘラしてる主将だって、あんな真剣な眼差しで、ボールを操っている。








やってみたい。





私も、あんな風に頑張ってみたい。









頑張っている人たちを、近くで支えたい。









私の中で、もう答えは決まっている。









『バレー部、入らせてください！』

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