旦那は天使私はあり！！

・ ページ12

嫌いなところ

「きーらいなところはまぁ、無いよね。」

『えー本当？』

「俺ら兄組はお前のことめっちゃ甘やかして育てたもん。」

『それは自覚ある。』

「嫌いなとこ、嫌いなとこかぁ。ムカつくとこはある。」

『それでいいよ。』

「怒んないでよ？俺の嫁に俺より好かれるとこ。」

『そりゃあ高校時代からの親友ですから。』

「だとしてもさぁ、事ある毎にそういえばが始まるんだよ？毎回妹の話聞かされる俺の気持ちにもなってよ。これ長男も言ってる。」

『まじかぁ。言い聞かせとくわ。』

好きなところ

「それはいっぱいある。」

『お。期待できますねぇ。』

「小さい頃から思ってんのは絶対に兄の誰かの後ろをちょこまかしてるところ。」

『そんな事思ってたの？』

「絶対手繋いでたじゃん。そこ可愛くて好きだった。」

『ほーん。じゃあ今は可愛くないと。』

「今は何かあると絶対報告してくるところですね。兄大好きじゃんって。」

『報告しないとうるさいじゃん。』

「心配なんだよ。」

昔の印象と今の印象

「これさっきも言ったけど昔は俺らの後ろちょこまか着いてきて可愛かった。」

『そんなちょこまかしてたっけ？』

「ちょっと離れると泣いてたらしいよ。」

『どこソース？』

「母ちゃんソース。」

『ならそうだ。今は？』

「今は、うん。こういう職業つくんだろうなって思ってたら本当になった。」

『予測してたの？』

「お前、昔から歌うの好きじゃん？おもちゃのマイク持ってよく歌ってたし、『私の声で人を笑顔にしたい。声優さんみたいに声で助けたい！』ってよく言ってたよ。」

『よくおぼえてんね。』

「だから今の印象は夢を叶えてて凄い、かな。芯もぶれてないし。夢に一直線なのは尊敬する。」

『え、ありがとうございます。』

一言

『はい一言。兄ちゃんみたいにデレなくていいよ。』

「一言、一言かぁ。まぁ、普段結構お前は家遊びに来るじゃん？けどこうやって話せないじゃん。」

『まぁ、うん。そうね。』

「だから、なんか楽しかった。久々に妹と話せたしこれからも甘やかしていこうと思います。」

『なんか小っ恥ずかしい。甘やかされたいと思います。』

「あと、赤ちゃん産まれたら抱かせてください。」

『いやぁ、それはこっちからお願いしたい。ぜひ抱いてやってください。』

名前→←家族襲来

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す