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両艦隊激突す ページ9

その頃、張艦隊はミサイルなどの補給を終え惑星ジェーン まで一直線に進んでいっていた。

「張長官!前方12000キロに敵艦隊発見!戦艦を有するおよそ230隻!こちらに向かってきます!」

「そうか! 全砲門を開いてノロマどもに浴びせてやれ!」

星団艦隊にとっては全く予想できないことであった。距離一万二千キロしかないため重イオン砲はあっという間に到達する。乗員がエネルギーを観測したころには目と鼻の先にあり、駆逐艦11隻を喪失したのだった。

「駆逐艦11隻喪失、軽巡洋艦1隻中破だと……どういうことだ! レーダーにはなにも写っていないぞ!」

歴戦の提督であるバルサ大将ですらこの状況は全く理解できず焦りと恐怖を感じていただろう。そこに大慌てで若い士官が入って信じられないというような表情をして大将に向かって話し始めた。

「報告します! 到達時間の差から計算すると奴らはここから12000キロ離れたところから」

「なっ、なにっ! そんなに遠くからだと!?バカな!考えられん!」

彼が言い終わる前に大将は驚いてまた信じられず否定してしまった。

「いいえ、事実です。光学兵器や粒子砲ならあり得ます……」

「ふ、ふぉ、フォーレ中尉、悪いがもう一度確認してきてくれ」

「了解しました!」

艦隊の者の多くは半信半疑であったがもしかしたらと考えると震えが止まらなかった。だが、プライドの高い彼らはこれは武者震いだと自分に言い聞かせて無意味な慰めをしていた。

「張司令長官!敵艦10隻程度の撃沈を確認!」

「よし、よくやったな! このまま前進して全部沈めてやれ! 皆殺しにしろ!」

1発目で大損害を与え、幸先良い張艦隊の士気は上がらないはずはなかった。何十倍の数を持つ艦隊を押すその様子は首を傾げざるおえないものだったであろう。

激しき砲撃戦→←アッバス星団大艦隊集結



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設定タグ:戦争 , 軍事 , 宇宙   
作品ジャンル:SF, オリジナル作品
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デ・ロイテル(プロフ) - 特命さん» ご清覧ありがとうございます。そうでしたか、失礼しました。見つけ次第すぐに対処致します。本当ですか!?ありがとうございます。推敲には力を入れているのでそう言っていただけると嬉しいです。続編の方もよろしくお願いします。 (2018年10月5日 21時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
特命 - 楽しく読ませて頂いています。どこかに「機器」が「危機」になっている箇所と、助詞の「は」が重複して「はは」になっている箇所があったようです。勘違いでしたらすみません。これほどの長さの文章で2カ所だけってすごいです。続き楽しみにしています。 (2018年10月5日 21時) (レス) id: 3f4c6d750f (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - 次で50話ですね。キリ悪い…… (2018年10月4日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - デ・ロイテルさん» これからも頑張って!!おうおう、良かった〜……(チャット化しそうなので返信不要) (2018年9月30日 0時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - Olivie(オリヴィエ)さん» いえいえとんでもない!これからも精進しなくては!嫌うなんてないで。三笠と一緒に居れるねんで?ぜーんぜん怒ってへんよ。 (2018年9月30日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デ・ロイテル | 作成日時:2018年8月12日 0時

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