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鍾愛 34 ページ35

お風呂から上がると中也さんは仕事中で、カタカタとキーボードを打っていた。


『お風呂あがりました』

「ん?おう」

一瞬顔を上げるともう一度パソコンに視線を戻す。
私は湯冷ましをすべくグラスに水をいれて飲み干す。

肩についた髪を後ろに括りダイニングスペースまで戻ると中也さんは丁度一区切りついた様でパソコンを閉じた。


「Aの分も纏めて報告したから報告書は急がなくていいぞ」

『わ、ありがとうございます!』


中也さんは返事代わりに頭に手を置いた。目が合うのが恥ずかしくて視線を逸らしていると中也さんがふっと笑った。


「何か昔のAを思い出すわ」

『えっ…はい?』

「じゃ、風呂入ってくる」


少し反応が遅れてそれってどう云う意味ですか、と聞く前に彼は風呂場へ行ってしまった。

もやもやとドキドキが混ざる中報告書を纏めやすいように箇条書きに内容を書いてひとつ結びにしていた髪を解く。

寝台の上にうつ伏せになって携帯を開いて連絡帳から迷わず友人の名前をタップし、耳に充てる。何コールかですぐ応答に切り替わった。


『もしも』

「Aちゃん!?中也さんと同室でお泊まりって本当!?」

『…な、何で知ってるの!?』


幾らなんでも情報が回るのが速すぎでは。こんな事で大丈夫なのかポートマフィア。


「良い?これはチャンスだよAちゃん」

『あれ?シカト?』

「普段見せない生活の一面をチラ見せする事で男性は一気に持っていかれるんだよ!グッとね!」

『おぉ…』


確かに、中也さんの私生活は気になるかもしれない。お風呂上がりで寝巻きに身を包む彼を見るのは今日が初めてだ。


「中也さんが普段とは違うAちゃんの一面にやられたところで誘惑!そして後は二人だけの時間…うふふ」

『や、何考えてるの!?』


樋口ちゃんが完全にオフモードでキャーキャーと盛り上がる。そのテンションに持っていかれつつも私は恥ずかしさをかき消すかのように枕に顔を埋める。


「あ、これから任務だからごめん!報告、待ってるからね」

『うん、ありがとう』


プチ、と電話が切れる。

一寸待って任務前にそんなゆるゆるでいいのかな、とてっきり勤務時間外だと思っていたので心配になる。

樋口ちゃんもこんな普通の女の子でもポートマフサィアないでは中堅くらいの実績を誇る。プライベートなんてみんな普通だ。私だって____中也さんも。





(はぁぁぁぁ、不安だ)






夜は深まっていく。

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設定キーワード:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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桜雪(プロフ) - キャラメル味さん» ありがとうございます!頑張りますね、、、オチ楽しみにしててください! (6月4日 17時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル味(プロフ) - オチがしりたいです!これからも更新楽しみにしています頑張ってください! (5月31日 1時) (レス) id: e1584a2181 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 栗芋さん» 私もです(禿同) (3月1日 14時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
栗芋 - 私も中也に心配されてみたい(._.) (3月1日 13時) (レス) id: 56492bf036 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 雑草と花さん» コメントありがとうございます。春雛ちゃん…今後の展開、楽しみにしててください! (1月30日 22時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雪 | 作成日時:2020年1月25日 21時

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