君と杜王町は永遠に。 【続編】

風邪 ページ37

『はぁぁ…』

体温計は38度。

すっかり風邪を引いてしまった。

なぜ風邪を引いてしまったのだろう…

…旅行の時、布団をかけずに寝てしまったからか…仗助に…ドキドキしちゃったから…かもしれない。


『冷たい、もの…』


顔は真っ赤だし、体は熱いし…


昨日仗助が来たけど、到底顔も見れなかった。

恥ずかしくてもっと熱が酷くなりそうだからだ。


スタンドでアイスを持ってくる。

冬だけれど、体が熱いと冷たい物を食べたくなるものだ。


チェックメイトも、半分溶けかかっている。


なんか…眠い…



だんだん視界がぼやけていった。









ーー目を開けると、今までにない新鮮な感じがした。


気がつくと朝になっている。

そして熱がひいていた。





風邪薬を飲んだからかもしれない。

それかアイスを食べたからかな？


どっちみち良かった…これで最低でも明日からは学校に行けるだろう。


私は新鮮な空気を吸いに外へと出る。


冬の薔薇園はもう咲き終えてしまって少し悲しい感じだ。



ーヒュウウウ…



最近は吐く息がすっかり白くなってきた。


そろそろ雪も降るころだろうか。



庭園に積もった枯葉をホウキではく。
何をしても仗助が頭から離れない。ああ、思い出しただけで心臓がバクバク鳴ってるよ…








すっかり冷たくなってしまった手を温めていると、荒々しい息つぎが何処からか聞こえていることに気づいた。


ーー誰かいる？


直感で後ろを振り向くと…

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