君と杜王町は永遠に。 【続編】

監禁少女 ページ18

蜘蛛の巣が張ったり、ホコリが床に積もっているが掃除すれば大丈夫だろう。

蛇口をひねるとちゃんと水も出てきた。

冷蔵庫など電化製品もまあまあ使える。


早速、雑巾で床を綺麗に拭く。

組織の寮にいた時、掃除は私の仕事だったのですぐ片付いた。


これで、靴下が汚れずにすむ。


するとお腹がなった。

そういえば、お昼を食べていない。
何しろ、私は入院しているのに何も言わずにここまで来てしまったのだ。

そろそろ病院の方も心配してくるだろう。

病院に一回帰ろう。

そう思って玄関のドアを開く。


ーーがあかない。


あれ？おかしいな、鍵はかけてないはず…

しょうがないからスタンドでドアを溶かす。


それでも、ドアが溶けない。

んんっ？？

スタンドが効かない…？？

そんなこと今までなかったし、入る時は普通に溶けたはず…


『レラァァァッッ！』

ドアを殴るがビクともしない。

な、なんで…？


ドア以外の全ての窓ガラスも溶かしたり、割ったりしてみたのだが何も効かない。

も、もしかしてこれって…


閉じ込められた。


ここで死ぬのはイヤだ…

でもこれって誰かにスタンド攻撃受けてるってこと？

どうしてこんな現象が…？


プルル、プルル…
電話が鳴る。

あっ！電話！
よかった！持っておいて！

これは…仗助？

『もしもし？』

「おい、もしもしじゃねーよ！お前何処にいんだよ！？病院も俺たちも心配してんだぜェッー？
早く戻ってこいよ！」


電話の向こうから仗助の少し怒っている声が伝わってくる。



『それが…仗助、モノホンピンチナウ。
真面目に助けて…』

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