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紳士に言われるがままに馬車にのり道を走っていく。
横に座る青年からは先程から俺不機嫌ですオーラが半端なく伝わってくるからなんとも居心地が悪い。
？｢子ネコちゃんと子リスちゃんの名はらなんというのだね？｣
芽依｢…私は｣
横で芽依が名を名乗ろうとするが彼女は閉口する。
疑問に思い芽依をみていると紳士が名乗り始めた。
？｢おっと、これは失礼。普通はこちらから名乗るものだね。私は森林太郎。春草も｣
森林太郎。
どこかで聞き覚えがある名の気がする。
？｢…菱田です。菱田春草。｣
次に名乗ったのは気だるそうな青年。
菱田＿＿＿＿
その名前は先程の森林太郎という名よりももっと聞き覚えがあったが、何故か何も思い出せなかった。
芽依｢えっと、私は｣
だが、再び口を開くも言葉が続かない芽依。
横顔をみると辛そうな顔をしている。
名前が出てこないのだろうか
芽依｢……綾月芽衣…です。｣
だが、突然今思い出したというふうに名乗った芽依。
そんな芽依に疑問しか湧かないが名乗っていないのは私1人だけだったので仕方がなく名前を述べた。
｢私は綾月Aです。｣
鴎外｢ほほう、芽依にAか…。君たち2人は双子か姉妹か？｣
芽依｢双子です。私が姉で｣
そこから、森さんと芽依は世間話を続けていたが、私はそれに耳を傾けず窓の外を眺めていた。
外には絢爛豪華な建物＿＿＿＿ではなく、レトロな感じの低い建物か沢山建っていた。
外を歩く人々の服装をみるとどこかの舞台のドラマかのような衣装を着ている。
ぼーっと外をみていると馬車が止まる。
馬車から降りるように森さんに促され降りてみると目の前には大きな建物が建っていた。
鴎外｢さぁ、ここが鹿鳴館だ！｣
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作者名：あおば | 作成日時：2019年5月1日 17時
