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*成宮side*
今日は待ちに待ったA先輩とのデート！
先輩は絶対デートとか思ってなさそうだけど
俺は勝手にデートだと思っている。
だって、好きな人と二人で出かけるなんて
デート以外の何物でもないでしょ！
待ち合せ時間の10分前に到着。
そういえば、A先輩の私服を見るのは初めて。
楽しみだな〜どんな格好してくるのかな〜。
『成宮、お待たせ。』
「A先輩、おは---」
振り向いた先には、見たこともない先輩。
ニットのロングワンピースにダッフルコートを
肩掛けしていて、黒のヒールブーツを履いている。
極めつけには髪には俺がクリスマスプレゼントで
あげたバレッタを付けてくれている。
『おーい、どうした？』
「..A先輩、めっちゃ可愛い！！」
『あ、ありがとう..。』
「バレッタ、付けてくれたんだね。」
『うん、せっかくもらったから。』
神様ありがとう！！
あんまり祈ったことないけど！
こんな可愛い先輩を見られて俺は幸せです！
さっそく、俺の部活で使う必要なものを
スポーツショップに買いに行く。
あれこれと先輩にも意見を求めながら籠に入れていく。
『成宮、バッティンググローブも欲しいって言ってたよね？』
「欲しい！！」
『どれ？』
「A先輩はどれがいいと思う？」
『ん〜〜。』
俺はもう決めている。
A先輩が選んだ物にすることを。
先輩が選んだ物なら、間違いないのは分かってるし。
『これかな。はめてみて。』
「デザインもいいね！うん、いい感じ！」
『じゃあこれにしよう。プレゼントさせて。』
「え！？いいよ、今日買い物付き合わせてるし！」
『クリスマスのお返し何もできてないから。
それに、成宮もうすぐ誕生日でしょ？』
「知ってたの！？」
『うん。選手名簿とかよく見るし。』
まさかA先輩が俺の誕生日を知っていたとは。
どこまで俺を喜ばしたら気が済むの？
『私、先にこれ買ってきていい？』
「わかった、俺はあと必要なもの見とくよ。」
その後、先に買いに行ったA先輩はなかなか
戻ってこず、一旦俺もレジへ向かう。
年末ってこともあって、かなり人がごった返している。
ようやくお互い連絡もつき、合流することができた。
さっき俺にと買ってくれたバッティンググローブは
ちゃんとラッピングしてから渡すからと、誕生日に
貰うことになった。
せっかくなので、買い物の後はカフェで
ゆっくり過ごしてから別れた。
めちゃめちゃ最高のデートでした！！！！
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作者名：mari | 作成日時：2022年8月12日 12時
