【◇】御幸一也の姉ちゃん (ページ7)

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喧嘩2 ページ7

さすがにこの子の周りの子達がざわつく。
こんな性格の悪い子とつるんでるわりには
言っていいことと悪いことの判別くらいはつくらしい。

『別にかわいそうな子じゃないよ、私。
お父さんも弟もおじいちゃん達もいるから。』

「弟なんていなかったら良かったんじゃない？
それなら学校から帰って弟の世話なんてしなくてすむもんね？」

なんだこのクソ女。
顔面殴ってやろうか。

『うっさいな！私の弟は世界一可愛いんだよ！！』

「うわ、ちょうブラコンじゃ〜ん！」

さすがに私もこのまま黙って引き下がるのは
プライドが許さない。

『ブラコンですけど何か？別に何も恥ずかしくないし。
てゆーか、林くんとあそびたいなら直接誘えば？
断られるのが怖いんでしょ？それか私が頼んであげようか？』

捲し立てるように言ってやると
女の子の顔つきが一気に怒りに変わる。

「はぁ！！？なんなのよ！性格悪すぎ！！」

『そっくりそのまま返すわ。私もう帰る。』

私は颯爽と教室を出る。
後ろでなんか大声で叫んでるけど、もう知らん。
相手するだけ時間の無駄だ。

翌日学校に行くと、私はクラスで人気急上昇となっていた。

イライラしながら帰り道を歩いていると。

「「A〜！！！」」

幼稚園の頃からなかよしで、近所のお友達、ゆみちゃんと
りかちゃんが後ろから走って追いかけてきてくれた。

ちなみにもちろん2人は私の家の事情を知っているので
あんなクラスのアホ女みたいなことは言わない。

2人は私が家のことをしてる時に、一也とあそんでくれたり、
一緒にいてくれる、信頼できる大切な友達だ。
2人のご両親からも、時々差し入れをもらったりして
お父さんと私は感謝でいっぱいだ。

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性格悪女→♡→林くん→♡→主人公です。

自分がいないところでとんでもない喧嘩で名前があがっている林くん。ちなみに主人公から林くんへは一切の恋愛感情なし。良き男友達ではある。

後々この喧嘩を知った林くんは、主人公のかっこよさにますます惚れてしまいます。が、相変わらず眼中にない主人公。

頑張れ林くん！！！