【◇】御幸一也の姉ちゃん (ページ6)

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喧嘩1 ページ6

時は経ち、A:10歳一也:3歳。

小学4年生になった私は、洗濯や掃除、料理も完ぺきには
まだできないけど、かなりできることも増えた。
一也の保育園の送り迎えは、保護者じゃないといけないから、
お父さんやおじいちゃんとおばあちゃんに任せている。

そんなある日。

一也「ねぇね、あそぼ〜」

『あ〜ごめんね一也、姉ちゃんご飯作らなきゃ。
宿題もまだ終わってないの。』

一也「や！」

『やじゃないの。言うこと聞いて。』

一也「やだやだ！ねぇねとあそぶ！！」

最近一也はいろいろと話せるようになったがために
自己主張が激しい。
イヤイヤ期も、まぁかなりしんどかった。

でもしょうがない。
物心ついた時にはもうお母さんはいなくて
きっとすごくすごく寂しいはずだ。

けど、この日は私もあまり機嫌がよくなかった。
学校でクラスの子とケンカをしていたから。

理由は、私の付き合いが悪いこと。
学校が終わった後、あそびの誘いをいつも断る私に
グループのリーダー女子がつっかかってきたのだ。

別に他に友達もいるんだから、行かないって
言ってる子のことなんか、ほっとけよ。と思う。
が、どうやらその女の子が好きな男の子は
私のことが好きらしい。
そのため、私がいればその男の子も一緒にあそびたいと言うから
私も仕方なく誘うことになる。不本意なんだろうけど。

「いつも忙しいって、あそべないよねAちゃん。」

『ごめんね、帰ってご飯とか弟の面倒見ないといけないんだよね。』

「でも1日くらい、今日くらいいいじゃん！」

『ほんとにごめん！家で弟が待ってるから。』

気に障らないように断っていたつもりだが
どうやら今までのことも積りに積もって
彼女の気に障ってしまったらしい。

「何よ！こんなに頼んでるのに、最低！！」

急に最低とは何事だ。
こんな風に頼んで私とあそんだところで、何が楽しいんだ。
いや、この子からすれば私と楽しむことはどうでもいい。
好きな男の子と接点を持ちたいだけだ。

めんどくさい、勝手にしてくれ。

『私の家、お母さんがいないの知ってるよね？
だから私も早く帰って家のことしないといけないの。』

「........。....そうだよね、Aちゃん、かわいそうな子だもんね。」

『は？』

「だってもう何年も前に、お母さん死んじゃったんでしょ？
かわいそうな子じゃん。」

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Aちゃんは、お母さんがいなくなって強い強い女の子に成長しました。ここから反撃開始！