【◇】御幸一也の姉ちゃん (ページ19)

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誕生日ページ19

部活を引退した私は、そのまますぐ受験モードへ突入。
普段からしっかり勉強していたこともあり
志望していた公立高校には、無事合格。

高校では、アルバイトをしたかったので部活には入らなかった。
お父さんはお金のことは気にしなくていいと言ってくれたけど
大学には行きたいし、一也だって今後リトルやシニアで
野球を続けるなら、お金は入用だ。

ちなみにずっと仲良しだった、りかとゆみとは3人とも別々の高校へ。
ただ、日が合えば一也の試合の応援に一緒に行ったり
定期的にお互いの近況を報告するために三人で会うようにしている。

りかは入学早々数か月で彼氏ができたらしい。
私には程遠い話しだ。
なんせ、一也ファーストの生活は変わらないのだから。

そして今日は、愛してやまない弟、一也の9回目の誕生日。
早めに仕事を終えたお父さんとせっせと用意をしていたら。

一也「ただいま～。」

『お、おおおおかえり！？早かったね、今日放課後
みんなと野球してくるって言ってなかったけ！？』

プレゼントだけでも隠してくれお父さん！
と思いながら一也の目の前に立つ。

一也「雨降りそうだから帰ってきた。
ねえちゃん、近いよ。あと、全部見えてる。」

『ああ～、驚かそうと思ったのに～。』

父「バレたなら、仕方ないな。」

一也「え！？これキャッチャーミット！？？」

『最初に買ったのは、オールラウンド用だったもんね。
キャッチャーミットはポジション確定するまでは
借りたりしてたし、欲しかったでしょ？』

一也「しかもこれ欲しかったやつ！」

『ちゃんとお父さんにお礼言いな。』

一也「父ちゃん、ありがとう！」

父「買いに行ってくれたのも、ケーキや料理の準備も
Aがしてくれたんだ。Aにもお礼忘れずにな。」

一也「ねえちゃんも、ありがとう！」

『どういたしまして！9歳の誕生日おめでとう、一也。』

父「三人そろったし、少し早いが夕飯にするか。」

『そうだね！あ、今年のケーキは甘さ控えめのやつ買ってきたよ。
去年チョコレートケーキ甘い甘いってあんまり食べなかったでしょ。』

一也「俺と父ちゃんあんまり食べれなかったから
姉ちゃん一人で食べて次の日ちょっと太ってたよね。」

『おだまり。』

父「...ビール飲んでいいか？」

『私ついであげる！』

一也「腹減った～、いただきまーす！」

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仲良し御幸家。元ネタは、寺嶋先生のTwitter画像。あの男二人家族な感じがすごく好きです。