Daisy..**

新しい解釈 ページ7

あの状況にそぐわないドンへの溢した小さな笑いも
頼まれたことがないホットチョコの違和感も

さっきまで乗っていた車が走り出した…その意味も……わかった


けど


「なん…」

で……いるの…


けじめをつけるため…？

混乱する頭

顔なんて見れなくて
存在を目の前にするだけで涙腺が緩みそうになる…弱い……私

視界の片隅に見えた少し離れた後ろに止まっている車…


車を降りてからドアの開く音はもちろん閉まる音さえも気付かなかった


「…行こ」

再び取られた手になんで…って、、

さっきは混乱で一瞬で気付かなかった
なん、で…そんなに冷たいのって、、


ひんやりを越えた氷のような手の冷たさに…はっ…として。


ドアの開く音に気づかなかったんじゃない…？


…そんな音初めからなかった？

ホットチョコも車があったからじゃなくて…外にいたから…？



新しい解釈、繋がり直した違和感


「…いつから？いつからいたの？」

に……返事をしないひょくちぇが答え……



「ちょっと…待ってて」

手を離してガランとしてるコンビニに入った

携帯をいじってるレジの中の店員を尻目に
ホットドリンクコーナーに行ってホットチョコを２つ手にしてレジに向かった

けじめを付けて欲しいと思っていた癖に
外にひょくちぇがいる…それだけで逃げ出したいとどこかで思ってる…どうしようもない私


店員「……です」

え、と聞き逃した金額にお財布すら出していないことに気付いて
慌てて肩に掛けている鞄の中に手を忍ばせて漁った

早くしろよと言われてもいないのに勝手に焦って
焦ると余計にあるはずのものが見つからなくて鞄に視線を向けると


見つけた財布

コトっ、と聞こえた音の方向のレジ台を見ると
まだ出していないはずのウォン札に…片手で取られた２本のホットチョコ



…それはほぼ同時の出来事。




心臓がドクン、と大きく音を立てた

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