〇騙す ページ37
膝の砂を払うと「早速帰ろうかの！」なんて両手を広げてじりじりと近づくカク。
『い、いや、あの歩いて』
Aは腰を軽く曲げて、怯えながらも同じように後ろに下がる。
「それじゃあ、カクんちからだと遠いいぞ」
後ろの方からパウリーの声がした。
『…』
気をそっちに行かせようってか。
Aはヤンチャな男の子達を相手をいつもしていたのでそういうふざけ事には鋭かった。
『パウリーさん、嘘は良くないと思います』
Aはカクから距離を取りながら言う。
「嘘じゃねぇよ」
此方に気を向かせたいのかまだ続けるパウリー。
Aは気にせず、下がる。
『そうですか』
ヤガラがあるし、別に気にしない。
「ヤガラじゃ無理だぜ？」
『え…？』
動揺したのか困惑したのかAはピクっと反応し、そのまま此方に顔が向く。
Aはハッと言う顔をして、意識を取り戻したのか否定する言葉を言おうと口を開く。
『い、いや、嘘だぁあ？！「ナイスじゃ、パウリー！」なｯ!!!!!!』わははは！Aは軽いのう！」
一瞬、パウリーに気が向いたスキを突かれカクに膝から抱えあげられ、いわゆる
お姫様抱っこ。
Aの思考はギュルギュルと火を吹きそうになっていた。
つまり、顔は真っ赤に染まりリンゴ状態。
「お前、素ってそんなんなんだな」
『ｯ〜…！』
Aはパウリーの言葉に返そうにもカクの距離と匂いやら何やらの処理で歯を噛み締め、顔を伏せる。
「わははは！Aは貰ったわい！」
カクはAを抱えたままは笑う。
「誰からだっぽー」
ルッチは腕を組みながら、カクにツッコミを入れる。
「パウリーからかの？」
「俺は人攫いかｯ！」
パウリーがいつもの様に真面目に返す。
「逆じゃないか？」
ルルが訂正を入れる。
「カクが人攫いか!!!!!ゥオオオオ!!!!!!」
タイルストンが叫ぶ。
ドッグ内でのいつもの流れのようだが、その中でバクバクとしている心臓に対してと諸々の処理に追われているのはAただ1人。
''騙されてみた''
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アルっさん(プロフ) - 記念すべき100票目！しっかり満点で入れらせていただきました！続編の更新も頑張ってください(*´-`) (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 16d5fcc0d9 (このIDを非表示/違反報告)
〇:『Hello,Girl』のURLです。リクエストはこちらに掲載 - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/triall/ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 午後のミル貝さん» ありがとうございます！良かったぁあ…面白いと言っていただけで嬉しいです！(´；ω；`)出来る限りで頑張ります！コメントありがとうございました！ (2018年12月28日 21時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
午後のミル貝(プロフ) - とても話が面白くて読んでいて楽しいです！更新待っています (2018年12月28日 1時) (レス) id: 4f38584cb5 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 小桜藍さん» おまたせしましたぁ！★："代金"ですのでどうぞ！全話あげました！ (2018年11月28日 20時) (レス) id: ccc2f83f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年10月27日 22時
