近くて遠い Daiki.A

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どこからどう見ても、キラキラしている、
ステキ女子の彼女たち。





それに比べて、


見た目も心も、くすんだ私。






仕事を言い訳にして、怠けてきたことのツケが、
ここでしっかりとまわってきた気がした。









伊野尾「Aは遊ばないの？」









何をするわけでもなく、ぼんやりと座っていると、

後ろから聞こえてきたのは、
高めで特徴的な、聞き覚えのある声。








『あ、いのちゃん』








組合行事であるこのBBQ。

幹事の一人であるいのちゃんは、
遊びもそこそこに、飲み物やイベント用の景品を運んだりと忙しそうだった。








伊野尾「俺も遊びたいのにー」








いのちゃんの視線の先には、
川辺で遊ぶ有岡たちの姿があった。









『遊んできなよ。私、運んどくから』









どうせ、一人で座ってるだけだもん。



それなら、何か作業でもしてた方が気が楽だ。









伊野尾「ごめんね、A」









すると、なぜかいのちゃんが、
急にワントーン落とした声で、私に謝った。









伊野尾「こんなとこ誘って、ごめんね」






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