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#33 ページ33

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猛ダッシュしていたのは恐らく私を探していたのだろう。ディーノは疲れ切った顔をして、いや、実際疲れているのだろうが、こちらへ歩いてくる。


「……で、なんでこんな所にAが……」

「私だって想定外だよ」

「ああ、自分から来たわけじゃねぇのか……」

「うん。まさかこんなに女子生徒が少ないなんてね……」


ズコーと綺麗にディーノが足を滑らせた。さすが少年漫画(?)。ボケへの対応は寛容である。


「そーゆー話じゃねえ!!」

「それは失礼したね」

「……あー、もう…………調子狂うぜ……」


はあぁと大きな溜息を吐き後頭部を掻き毟るディーノ。


「…………ところで、ディーノ」

「なんだ?」

「お腹が減ったんだけど、購買か食堂の場所を教えてくれない?」

「えぇ…………いいけど……うぅん……」


何についてかはよく分からないが、納得がいかないらしいディーノは溜息を吐きつつ歩き出した。
横に並ぶ。


「……それで、何でAがこの学校にいるんだ? マフィアのことは知っててもマフィアじゃねーだろ?」

「ああ…………私も来るまでここがマフィア関連の学校だなんて知らなかったよ」


勉強不足だよ、と歯をギリと噛み締めればディーノは拍子抜けした顔をする。


「マフィア候補生育成の場だってことを知らないで来たのか? 自分から来ようと思ったわけでもねーんだよな。なら、どうしてここに?」

「父がここに通うように言ったんだよ。知り合いが……どうって…………」


そう答えた後で、はたとその可能性を思い出した。
父がマフィア関連者かもしれない。いや、リボーンと知り合いだった時点でそれはほぼ確定である。それに、キャバッローネが治める街の人々とも顔見知りだったようだし。

……なら、どのような人物なのだ?

そう考え出した刹那、向こうから数人の生徒ががやがやと歩いてきた。正確には、1人の男子とその取り巻きの男子達。恐らく彼らも昼食を食べに来たのだろう。
彼らはこちらに気付くとニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら近付いてきた。

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だいだい(プロフ) - さにー☆彡さん» こちらこそ!応援しています!頑張りましょうね…! (2018年4月2日 0時) (レス) id: 9141d8589f (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - だいだいさん» それは嬉しいです!!お互い頑張りましょう!応援しています!! (2018年3月29日 7時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
だいだい(プロフ) - さにー☆彡さん» わわわわわ!!!ありがとうございます!とても嬉しいです!さにーさんの復活作品少し読ませて頂いてます!!好きです(混乱)頑張ります…!! (2018年3月28日 23時) (レス) id: 9141d8589f (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - とっても面白いです! 雲雀さんのお姉さんもの少ないので見つけた的は嬉しかったです! これからも頑張ってください! (2018年3月2日 14時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
だいだい@テスト.卒業式.コンサート前につき多忙(プロフ) - 水愛さん» わぁぁぁ……!!嬉しいの極みです…!ありがとうございます!頑張ります! (2018年2月26日 16時) (レス) id: 875df42b8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいだい | 作成日時:2017年8月13日 14時

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