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12 選ぶのは ページ12
枝豆をつまみにビールを喉に流し込み、宏太とたわいない話をしていた。
すると突然、真剣な表情になった宏太。
薮「あの…さ、この前もちらっと言ったんだけど、さ。」
「…うん。」
薮「俺、ほんとにAが好き。」
この前のは酔った勢いか、冗談だと思ってた。
まっすぐに私の瞳だけを見つめるから。
なんだかドキドキした。
薮「よかったら、俺と付き合ってください。」
「こうた…」
こんな時でも、脳裏に浮かぶのは有岡の存在で。
宏太は私のことが好きで、告白してくれた。
でも私は、彼女がいる有岡のことが好き。
「気持ちは嬉しい。…でも、少し考えさせてもらってもいいかな。」
薮「もちろん。返事はすぐにとは言わないよ。」
私のことが好きな宏太。
私が好きな、彼女のいる有岡。
こんなのどうしたって宏太の方を選ぶべきなのに。
有岡のことしか、頭にないんだ。
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作者名:りりあ | 作成日時:2022年11月29日 16時