12話 ページ13
会場に入ってすぐに向くのは好奇の視線。
エンデヴァーの側に居るからだ直ぐに理解した爆豪はさっさと遠くへ行こうとする。
「御機嫌よう、エンデヴァーさん。
ヒーロー活動毎日応援していますわ。」
そう言いながら女達が集まって来る。
ただでさえNo.1ヒーローであるのに、更に若い男子を3人連れている。
そのうち1人は御子息なのだ。それもイケメンの。
女性方が放っておくわけがない。
「今回が一緒なのはどちら様で？」
リーダー格の1人が言う。
「水城物産の御令嬢ではないか。
これはこれは。
此方はインターンで来ている雄英高校の生徒達3人だ。」
「あら、何処かで見た事があると思ったらそうでしたのね。
体育祭見ておりましたわ。
皆様御壮健で何よりです。
未来のヒーロー、御多福をお祈り申し上げますわ。」
そう言ってドレスを摘み、一礼する。
まるで心のこもっていない一言一言にうんざりする爆豪。
その後も同じ様に多数の女性、政治家、官僚に話し掛けられる。
暫くすると、入口の方に人だかりが出来る。
「本日の主役が登場した様だ。
逃すなよ。」
エンデヴァーの一言で一気に空気が緊張する。
人だかりの中辛うじて見えたのは背の高めの精悍な顔つきの男性。
パートナーの女性は見えないが、どうやら一緒らしい。
轟に女性の興味は移って行く。
一度離れようと思った爆豪は、ふと人だかりの中を見る。
(ーーーあ、れは。)
人の合間から見えたのはここ1.2週間ほど全く姿を見ていなかった三ノ宮Aのドレス姿。
但しいつもの黒髪は栗色になっており、瞳はライトグリーン。
一瞬誰かわからなかったが、顔はそこまで変わっておらず、何よりも凛とした雰囲気が彼女であると物語っていた。
(ーーー洋服、ましてやドレス姿なんざ初めて見た。
何で彼奴が此処にいるんだ。しかも、色香 宋史のパートナーだと？
どこで知り合ったんだ。つうか最近何してたんだあのビッチ。
マジでビッチじゃねぇか。)
そう思いながら接触を後で試みることにした。
取り敢えず今は皿に料理を盛ってテラスかバルコニーに行こう。
そうおもいながら、会場を早足に横切った。
夜風が冷たく、肌寒い。
もうすぐ冬が訪れるのだろう。
月夜に照らされたバルコニーで1人ご飯を食べる。
どうやって接触しようか考えていた時だった。
ーーーこつ、こつ、こつ
ヒールの音とともに待っていた人が姿を見せた。
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りんご - 面白いですね！更新頑張ってください！ (2020年4月22日 13時) (
レス) id: 4d3c7a1e9c (このIDを非表示/違反報告)
北窓(プロフ) - 桜さん» 教えて頂き有難うございます！頑張ります！ (2020年4月21日 23時) (レス) id: 5a0c901b45 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメントはログインとかしてなくてもできますよ。コメントした人の最後の方にあるレスってやつを押して、感想の所に文章を打ち込んで投稿を押したらできます。説明が分かりにくかったらすみません...更新頑張ってください！！！ (2020年4月21日 18時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
卵かけご飯4280 - 面白すぎます。もう神ですね。小説の至高の領域に入ってます。がんばってください (2020年4月21日 8時) (レス) id: 0b8a9b50ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - この作品めちゃめちゃ好きです！ハンターハンターっぽいとこもあってそこも個人的に好きです笑笑更新頑張ってください！！ (2020年4月18日 1時) (レス) id: 52068ce325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年4月1日 21時
