14話 ページ15
Side change
3日ぶりに帰宅をする予定だった。
明日は昼からの予定であるため、ラボから帰り、ぎりぎりまで爆睡をかますつもりだったのだ。
だが忘れてはいけない。
ここはヨハネスブルグ・米花町に隣接している。
何が言いたいかというと、学校に籠もっていたとて安全なんてものとは程遠いのだ。
ちなみに私は米花町在住ではない。
毎日家の近くで殺人起こるとか怖くてちびりそう。
.
突如校内に響いた警報音。
武器を所持した侵入者を知らせるものである。ちなみにこのシステムを開発したのはうちの教授だ。
喧しく開け放たれたラボのドア。
外には銃を構えた男たち。
手を挙げて廊下に出ろ、と命令される。
ねえ、知ってる?
ここは日本です。
武器の所持は違法だぞ。
怖いから本当にやめてほしい。
後頭部に銃口あたってるんだけど。
どうやら犯罪者たちは警察庁の情報システムについて聞き出したいようで。
「じじい、言わないと撃つぞ!!」
「黙れ小童が!!!
脳のないやつに必要あるまい!!
帰られよ!!!」
いや、うちの教授強心臓すぎな?
銃を面と向かって突きつけられても平然としてるよ。65のおじいちゃん。
ちなみに警察庁と連携したシステムを盗まれれば日本は終わるので、本学に侵入者がいた場合は速やかに警察庁と警視庁に要請が入る。
窓が割れる音とほぼ同時に目の前の男が手から血を流して叫びだす。
次々と赤を散らしながら男たちは武器を手離した。
すごいね。スナイパーとか漫画の中の世界だけかと思ってたわ。
とりあえず腰が抜けました。
突入の合図と共にスーツ姿の男性が押し入ってくる。
次々に男たちが捕らえられるのを横目に、座りこけていたら抱き上げられた。
柔軟剤の香りにサラサラな金髪ストレート。
触れる褐色の肌は思いの外温かくて。
「〜〜〜
「はいはい、助けるの遅くなってごめん。」
泣きべそをかきながら頭に抱きついた。
この年になってまで、と気が引けるが、彼が強く優しくあやすように抱き返してくれる。
吾友、降谷零くんはどこにいたって優秀なのだ。
「狙撃してくれたのはヒロだ。」
「えっっっ???
景光くん、素敵。惚れちゃう。」
すごすぎる。
どうやって生きたら狙撃能力なんて手に入れるの?
とりあえず命の恩人すぎるし好き。かっこいい。
あの人懐っこい顔でしれっと狙撃するとかやばすぎない?
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天然石 - 更新してほしいです (12月24日 12時) (レス) @page30 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
春香(プロフ) - 更新待ってます! (11月26日 11時) (レス) id: bb559b3d0f (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 続き書いてくださいずっと待ってるのですが (11月11日 16時) (レス) @page30 id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - 他作品から来ました。やっぱりすごく面白いです!このじれったい2人はどうなっていくんですか?!気になります! (10月16日 22時) (レス) id: 000b3a28d3 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (5月13日 23時) (レス) @page30 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:北窓 | 作成日時:2022年5月21日 16時