好きな人と朝チュンしたら、薬指に指輪がついていた【名探偵コナン】

13話 ページ14

表情から察するに、古峯もヒロに好意はあるようで。
ヒロの視線がないところで顔を真っ赤にしながら、手でぱたぱたと仰いだりしている。
瞳孔も開いているし、少し潤んでいて。

わかるよ。
あのヒロの可愛さやばいよな。
大胆なことをしたと思ったら、首まで赤く染めて、はにかんで。
最早あの無自覚ヒロアタックの被害者で、古峯が可哀想に思えてくる。


これで、古峯が言っていた『既婚者の朝チュン相手』がヒロだったら良いのだが。
まぁ、万が一相手の奥さんにバレて裁判になったとしてもヒロが何とかするだろう。


そんなことを考えながら風呂から上がれば、ヒロが帰ってきた。






「聞いてよ、ゼロぉぉ
Aちゃん、オレのこと名字で呼んでた…
しかも、好きな人がいるって……」



「…その好きな人が自分だとは思わないのか？」



「2年間も連絡絶ってたんだぞ。
別れることもせずに、急に音信不通になって。
流石にそんな男のことなんて好きにならないだろ。
結婚も視野に入れる頃だろうし…」





うぅ、Aちゃんが結婚とか嫌だ、花嫁姿は見たいけど！！なんて自分でダメージ受けるのやめてくれ。もう面倒くさい。





「は！！
まさか、Aちゃんの好きな人、ゼロだったりする？？
ご飯誘ったら、ゼロによろしくって返事されたんだ。
あれ、これゼロがいないと会ってくれないってことか？
つまりはゼロが好きだと？？
そうだったらオレ、勝ち目ない…」



「さっき言ってた好かれない条件に、僕も殆ど含まれてるからな？？」




盛大なブーメランすぎる。
なんでヒロは古峯が関わるとポンコツになるんだ。
そして僕を巻き添えにするのは本当にやめてくれ。
申し訳ないけれど、そもそも古峯とデートしたいとすら思わない。

とりあえず何が言いたいかって言うと、第三者が絡んだ恋愛なんて面倒くさいことが多いし、何よりもこの年になってまで口を出したくはない。
まぁ、会う機会ぐらいは提供してやるから、あとは二人で仲良く頑張ってくれ。

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