隠し事は出来ません！【twst】

隠し事8個目 ページ10

ジャムパンは美味しい。だが心の平穏が損な
われてしまったので、どこか味気なくなって
しまった。少しの間2人の事をシカトすると、
私への興味を失った様に、視線も人らしくな
った。

「クマノミちゃんさぁ、なんで何時ものワカメ
みてぇな帽子被ってないわけ？｣
「食事中だからでしょう。そうですよね？」
『あー、うん。邪魔になるしね。』
「そっかぁ。」

基本的には2人で話ているので、それに時折
相槌を挟みつつ、なるべく2人の方を向かな
いように前を見て何時もよりも早いペースで
食べていると、

「ねぇ、クマノミちゃん。」
『ん"ｯ』

いきなり顎を掴まれた。フロイド側に顔を向け
られそうだ。首の筋肉で抵抗する。ジェイドに
目だけでフロイドを止めるように訴えかけるが

「……。」
『！！』

首を横に振られてた。またも味方が居なくなっ
た。仕方ない。観念してフロイドの方を向く。
首を痛めてしまった。

「やっぱ俺らのこと苦手だよねぇ？」
『いやっ苦手じゃないっすよ。ｳﾝ。』
「すげぇ分かりやすい嘘付くよねぇ。」
『……だってフロイド、凄い私の事噛んでくる
じゃん？』
「クマノミちゃんは非常食だからねぇ。」
『そういう所が嫌なんだよ！！』

こいつなら私の毛皮を剥いで、本当に肉を貪り
そうだ。そんな感じがする。そして私の毛皮は
クルーウェル先生に売りつけるんだ…！

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