隠し事は出来ません！【twst】

隠し事2個目 ページ4

『つ、疲れたぁ……。』

流石の魔法でも、広い範囲を綺麗にするのは
大変だ。まぁ、落ち葉とか他の汚れも綺麗に
できたから一石二鳥でいいけれども。
そろそろ昼休みの時間だろうか。生徒達が
出てきた。購買に向かう者や、日当たりの
いい場所でお弁当を食べる者。
空腹、なんて自覚をじわじわ持ち始めた腹を
擦りながら、学園長室へと向かう。チョコの
ついでにお昼も奢って欲しい。
トントン、ノックをして返事も聞かずに中に
入る。

『失礼しま〜〜〜…』
「おい駄犬！」
『したぁ！！！！』

怒号が飛んできた瞬間にドアを閉める。
クルーウェル先生が居るなんて聞いてない。
私はあの先生が在学中から苦手なのだ。

「Come！｣
『ウッス』

嫌そうな顔全開で部屋に戻る。
中には学園長と青筋を立てたクルーウェル
先生が居た。絶対説教じゃんかこれ。

『申し訳ありませんでした…。』

何か言われる前に先手必勝で正座をして、
謝った。素直な姿勢は何事においても大事
だ。

「それは何に対しての謝罪だ？ン？」
『えっとぉ…、返事も聞かずに中に入った
事ですかねぇ。』
「それと？」

それと？？？これしか思い当たる節がない
んだが。これ以外になにかやらかしたか？

『ちょっとわかんないですねぇ…。』

素直は美徳である。それを信じて白状する
と、クルーウェル先生はキレた。終わりだ。

「お前、俺の顔を見た瞬間に逃げただろう！」

そこ？？気にするとこそこなの？？？

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