隠し事は出来ません！【twst】

隠し事24個目 ページ30

『あーぁ、ほんとに真っ青。』

クルーウェル先生は笑って、これで洗えば戻る
と魔法薬をくれたが、それはシャワーを浴びる
までこのまま、ということだ。…まぁ、いつも
の髪と違って、光に透けるとキラキラして綺麗
だから、別にいいんだけども。

次のお仕事はハーツラビュル寮のペンキ回収だ。
忙しい合間を縫ってパーティの準備をしている
から、これくらいはしてあげようと思う。にし
ても、塗り残しが酷いな。こんなにまばらじゃ、
リドルは首をはねるんじゃないだろうか。
…エースくんみたいのが増えるのはちょっとな。
周りに誰もいないことを確認すると、缶に少し
残ったペンキで、塗り残しを塗ってしまうこと
にした。ペンキももったいないしな。

『うーん…、中々に難しいな…。』

薔薇の花弁の重なっているが特に難しいし厚塗り
してしまうと美しくない。軽い気持ちで手を出し
てはいけないものだった。うわペンキ付いた。
だが途中で放り出すのもまぁあれなので、薔薇の
木1本分位はやっていこう。

『はは、シャツが真っ赤…、刺されたみたい。』

苦戦しつつ、木1本分を塗り終わる頃には、跳ね
返りや誤ってこぼしたペンキで、シャツにところ
どころ血が付いたようになっていた。普通に洗濯
して落ちるだろうか…。まぁいいや、他のもある
し。そう思ってペンキ缶回収を再開しようとした
矢先、後ろから視線を感じた。

「誰かなって思ってたけど、事務員さんじゃん、
髪、超青いじゃーん。めっちゃ映え！｣

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