9冊目 ページ10
緑谷side
｢Aグループの勝利！！！｣
1戦目が終わった。
司令塔の八百万さん、攻撃の尾白くん、捕獲の瀬呂くんとバランスのよかったAグループの勝利。
｢では2戦目に行こう！2戦目はCグループvsDグループ！！｣
飯田くんの一声で、僕達は動き出す。
星乃さんどんな個性なんだろう。
楽しみだ！！！！
緑谷出久は知らない。
星乃Aが不気味に笑っていることを。
𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
｢星乃さん！ついてこれてる！！？｣
｢大丈夫だよ｣
現在、戦闘中。
敵はまだ見つかっていない。
上空を行く僕を先頭に周りを見ながら走っている途中だ。
｢緑谷！あれ！｣
BooooooooM！
聞きなれた爆発音が耳に響く。
｢かっちゃん！｣
｢しねぇ！！！！！！！星乃！！｣
｢悪いが星乃、お前からいかせてもらう｣
気がついたら、かっちゃんと轟くんが後ろから迫ってきていた。
｢しまった！A！｣
誰もがやられたと思った。
やはり、この時期に転入してくるとは言えど実践を経験した者達に叶うものはない。
___________そう思った。
｢ジャックと豆の木｣
お姫様が小さく呟いた瞬間、
そこには天まで届く大きな木がそびえ立っていた。
と、その木の枝の上に立つ星乃さん。
もちろん轟くんの氷もかっちゃんの爆破もその木に防がれている。
｢なっ…！｣
轟くんとかっちゃんの攻撃は当たらない。
｢おいで！魔法の絨毯！｣
笑う星乃さん。
僕達がみた星乃さんの初めての笑顔は狂気の笑顔だった。
何度も見た
個性を使って人を傷つけることが楽しくて仕方がないと言ったような。そんな笑顔。
｢手袋を買いに｣
一瞬であたりは豪雪に包まれる。
｢くそっ！これじゃあ何も見えねぇ！！｣
｢おい！！障子！あいつはどこにいる！！！｣
｢駄目だ！雪が凄くて何も見えないし聞こえない！｣
何が起こっているのかわからない。
僕達も雪が凄くて何も見えない状況だ。
｢ちか100かいだてのいえ｣
笑っていた。
やはり星乃さんは笑っていた。
そう呟いた瞬間、地面がえぐれる様に陥没し始めた。
｢う、おわあああああああああ？？！！｣
｢障子！！！！つかまれ！！｣
僕達も例外ではない。
どんどんどんどん下へ下へ落ちていく。
僕達はゾッとした。
魔法の絨毯で楽しそうにくるくる飛んでいる星乃さんに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むつき(プロフ) - 個性めちゃくちゃ好きですー！TT めっちゃ面白いし応援してます！♡♡ (2022年8月21日 12時) (
レス) @page13 id: 26807cb3aa (このIDを非表示/違反報告)
群青(プロフ) - ゆうひさん» コメントありがとうございます！懐かしいですよね( ˶ˊᵕˋ)੭♡ (2022年8月20日 23時) (レス) id: 8d93eff7ab (このIDを非表示/違反報告)
群青(プロフ) - りんごさん» 嬉しいです₍ᐢ• ‧̫ •̥ᐢ₎ありがとうございます！ (2022年8月20日 23時) (レス) @page10 id: 8d93eff7ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ちか100かいだてのいえ懐かしすぎました笑 (2022年8月20日 1時) (レス) @page10 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ面白いです。応援してます (2022年8月20日 1時) (レス) @page10 id: 220ab80aca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：群青 | 作成日時：2022年8月18日 20時
