ジャンヌ・ダルクに恋したのは皇帝5【野坂悠馬】

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舌で転がしてゆっくりと飲み込むと
また違う甘さが感じれるような気がした

貴｢お母さんがよく作ってくれたんだ
蜂蜜とシナモン少し入れて温かいミルクに入れるんだ
昔飲んでて美味しかったけど今飲んだら
美味しいんだけど…甘すぎるんだよな…｣

野｢僕は好きだよこのホットミルク｣

貴｢そっか｣

Aはゆっくりとホットミルクを飲んだ

貴｢…｣

野｢…あれ？｣

貴｢ん？｣

ふとAの右耳を見ると何かが見えた

野｢A…ピアス開けてる？｣

貴｢ああ、その話か…うん、開けてるよ｣

野｢いつ開けたの？｣

貴｢去年の冬ぐらいかな｣

野｢開けた人は男？｣

貴｢女の子だよ…男はむしろ気づかなかったよ｣

野｢ならいいや…｣

貴｢最初に気づいたのはじいちゃんだし｣

そう言われて安堵する

野｢痛かった？｣

貴｢開けた子が上手くて全然痛くなかった｣

ピアスあげようか…そう考えてしまった

貴｢でもただ開けてるだけなんだよな…｣

野｢つけないの？｣

貴｢つけるにしても邪魔だし…｣

そう言いながら耳を触るAは
またホットミルクを飲んだ

野｢ねぇ明日と明後日休みだよね｣

貴｢ああ、そうだね…でも明後日私用事あるよ｣

野｢用事…？｣

貴｢…5回忌なんだよ…親の｣

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