ジャンヌ・ダルクに恋したのは皇帝5【野坂悠馬】

220 ページ28

その日も練習が終わりみんなで
帰ることになった

貴｢悠馬…暑いから離れて…｣

西｢野坂さん…五十嵐さんも困っておられるので…｣

野｢やだ｣

練習が終わったら何故か悠馬が離れてくれない

円｢仲良いな！お前ら！｣

貴｢帰りたいのに帰れない…離して…｣

悠馬や西陰君は寮にいるが、基本みんな家だ

貴｢守…助けて…｣

風｢A、先生が入部届け取りに来いって｣

貴｢今？｣

風｢ああ、次学校に来る時に出してくれって｣

そう言われて明日から休みなのに気づいた
そして明日は部活が休みのようだ

貴｢ん、分かった｣

私は何とか一郎太達にお願いして
悠馬を引き剥がして貰った…肩がいてぇ…
まぁ、貰いに行くだけだからすぐ終わったよね

貴｢…あれ…悠馬｣

野｢…泊まりに行っていい？｣

貴｢…え、良いけど｣

野｢やった｣

そういう彼の顔は少し怒っているように感じた
何に怒っているのかよく分からない…

野｢荷物取ってくるから待ってて｣

そう言われて待つこと5分、悠馬が戻ってきた

野｢お待たせ｣

貴｢…｣

なぜ泊まりたいと言い出したのか私はすごく
不思議でたまらない…

野｢どうしたの？｣

貴｢いや…なんでさ、昨日来たのに今日も来るの？｣

野｢なんでって…Aと会いたいからかな｣

そういう彼の顔は柔らかかった
でも何かある…そう感じてしまう私は何？

野｢寧ろAと同棲したい｣

貴｢ダメよ…あんた寮のことあるでしょ
余計ダメじゃん｣

そう言うと少しだけしゅんとしてしてしまった

貴｢たまにはいいけど｣

そう言うと悠馬の顔は明るくなった

221→←219

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す