真反対カップルの日常

おさけのちから(リクエスト) ページ9

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「ずっと好きだったんだから、仕方ない…」

『…………………………世人くん、あの』

「なに、」

『あの、そろそろ離れてくれたり…』

「Aさんは俺の事嫌いなの」




いつもは、「なんですか」「さぁ、どうでしょう」なんて感じで好きなんてほとんど言ってくれないし、まず理由もなく世人くんからスキンシップなんてほぼない




『世人くん、弱いんだからそろそろお水飲もう？』

「弱くない」

『弱いよ、ほら、ね？』

「じゃあ飲ませて」



そしてなにより、1番は敬語が外れてるということ

わたしの前で、というより、基本飲酒を好まない世人くんがなんでこんな事になっているかと言うと…




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「バディを組んでいる相棒が、飲めないなんてってしつこいから練習しようと思って」

『練習？』

「まずキャパが分からないんで、信用できる人と飲もうかと」

『私でいいなら付き合うよ！』


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なんて流れがあったんだけど



『こんっなに弱いとは思わなかったよ、世人くん』

「Aさん飲んだ？」

『うん、飲んでるよ、一応』

「ふーん」



またぎゅうっと後ろから抱きしめられる

ちなみに今の体制はソファの上で世人くんの足の間に座らされてるっていう、もう、100％シラフの世人くんじゃやらないような体制



「……Aさんはいっつも歳上だからって弱音も吐かないし、わがまま言わないけど、付き合ってんだから歳なんて関係ない、甘やかさせて」

『、世人くん』

「……ｽｰ」

『ね、ねてる…？え、この体制で？まって、トイレ行きたいの、世人くん、ねぇ！？』




キャリア組なのにも関わらず、実はがっしりしている世人くんの力に適うはずもなく




『これ、世人くん起きたら恥ずかしさで帰って来なさそうだなぁ』




それでも今のこの世人くんのあたたかさを選んでしまうのは、多分相当世人くんのことが好きなんだと思う






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