・ ページ11
＿＿過去のトラウマからパニック障害を患って早2年。
日常でもふとしたことが引き金になって過呼吸や目眩を起こしてしまう。
皆に変に気を使って欲しくなくて隠していたけど、それは突然訪れる。皆にバレないように、自室に籠り落ち着くまでひたすら待つ。でも今日は＿＿
🍶シャンクス
キィと音を立て扉が開く音がすると、重い足音が部屋に響く。
足音はAの目の前で止まり、足音の正体である人物がしゃがみ込んだ。
シャンクス｢落ち着け。息を吸うことに意識を向けろ。｣
シャンクスの言われた通りにすると次第に呼吸が落ち着き、心臓の鼓動も元のテンポに戻る。まだ視界はぼやけているがシャンクスの匂いに包まれ、抱き寄せられたことを知る。
｢ごめんね、こんな女めんどくさいよね｣パニックの後はいつもネガティブになってしまうAに、シャンクスは優しく声をかける。
シャンクス｢そんなことを気にして、今まで隠してたのか｣
逞しい右手が頬に触れるとその体温のせいもあり、自然と涙が溢れる。
シャンクス｢触れただけで泣いちまうほど限界だったんじゃないか。これからはもっと俺たちを頼れ。｣
筋肉質な腕に体ごと包まれると、少しだけネガティブな自分を許せる気がしたA。
🤡バギー
みんなが甲板に出ているなか、1人抜け出しどうにか発作を抑えようとしていた。
慌ただしい足音が聞こえてきて、勢いよく扉が開かれる。
バギー｢おい！A！部屋にこもって何して…｣
ベットの上で蹲り、ひたすら過呼吸と戦っていたAに気づき、言葉を止めるバギー。
バギー｢おい、なんだ。怪我でもしてんのか｣
恐る恐るAに触れたバギーは状況を察してか、ゆっくりとAの体勢を変え、呼吸をしやすくする。
｢おい、俺に合わせて息してみろよ｣そう言って少し大袈裟に呼吸するバギーに合わせて肺に酸素を送る。チカチカしていた視界も戻り、ようやく落ち着いてきたところで｢ごめんね｣と呟く。
バギー｢バカヤロー、誰だと思ってんだ。これくらいなんてことねぇよ。｣
明るくそう言ってみせると、ケラケラ笑うバギー。
余計な詮索もしなければ、底抜けに明るいバギーに励まされてしまうA。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お菊推し(プロフ) - ウミカさん» ありがとうございます！よろしくお願いします (2022年10月21日 12時) (
レス) id: c04714e485 (このIDを非表示/違反報告)
ウミカ(プロフ) - お菊推しさん» コメントありがとうございます！私自身力不足で口調やキャラが掴みきれていないところがございますが、少しずつ出してみたいと思います！ (2022年10月21日 9時) (レス) id: 403a31885a (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ウミカさん！またリクエストを叶えてくださり、ありがとうございます！お忙しいと思いますが、これからも無理をせずにゆっくり頑張ってください！ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 85d39f3790 (このIDを非表示/違反報告)
お菊推し(プロフ) - 赤鞘九人男の河松と菊之丞と傅ジローって出来ますか？ (2022年10月19日 19時) (レス) id: c04714e485 (このIDを非表示/違反報告)
ウミカ(プロフ) - ほりはるさん» 返信遅れてしまいすみません！お時間頂戴しますが書かせて頂きます！ (2022年10月18日 16時) (レス) id: 403a31885a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウミカ | 作成日時：2022年9月28日 17時
