おもしれーオタク【宮侑】

29話 ページ30

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Another Story 2


帰り道、と言っても校門を出てすぐ

今日は屋内の部活は全て休みらしい。

侑「Aさん、俺の事「宮侑くん」て呼ぶやん、あれなんか堅苦しいからやめん？」

『え…』

突然言われたその言葉。嫌な予感しかしない。

侑「彼氏彼女やん？下の名前で、呼び捨てでもええと思うねん」

な？とニコニコしながら言う彼。いや、ニヤニヤが合ってるか？

無理だぞ、今でも精一杯なのに呼び捨て？しかも下の名前で？推しを？

私心臓破裂して死ぬ。

でもここで無理と行ってしまうのは彼女としてどうかと思うし、ぜったい拗ねられる、そんなところも可愛いけれども、

ここは頑張らなければ行けないところかもしれない

一回だけなら…！

『あっ…あ、あつ……』

『……侑…』

何度もつまりに詰まった末出たのは、蚊の鳴くような声。

あ、あかん

侑「小さぁて聞こえへんなー？」

そう言って茶化してくる彼。

『…っあ、侑！……くん…』

侑「呼び捨て」

『意地悪…！！………あ、侑…！』

ぎゅっと拳を握りしめて、それでもそんなに大きくない声だったが、力いっぱい名前を呼んだ

よ、呼べたぞ、！どうだ！

名前を呼ぶだけで心臓がうるさい、多分顔も耳も真っ赤

そしてそれに追い打ちをかけるように

侑「フッフ、何？A」

私の名前を呼んできたのだ。しかも笑いながら。

『ぐっ…うううぅぅっ！』

ベチンッと顔を手で覆って悶える私を見てまた笑う。

侑「Aほんま俺のこと好きやなぁ！」

『あーそうですよ！大好きですよ！愛してますよ！』







角名「何やってんのあそこのバカップル」

治「知らん。やかましい」

美咲「リア充爆発しろー」

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