ずっと前から好きでした【千葉龍之介】part4

殺し技の時間 ページ4

「死んで死んで死んで!!」

「……言ってる方が今にも死にそうだぜ」

『……カエデ、これであってるのかな』

僕の言葉に、聞く耳すら持たない
「うおっ！」

「なんで顔だけ？」

殺せんせーの顔の分身

カエデが猛攻で余裕無いらしい

「顔だけ伸ばして残像作るのが精一杯です!!」

「それそれで器用だな」

皆が思わずツッコんだ

「手伝ってください。一刻も早く茅野さんの触手を抜かなくては!!」

……時間が、無い

「彼女の…と言うより触手の殺意を叶えるため、先生は敢えて最大の急所を突かせます。ネクタイの下に位置する心臓。ここを完全に破壊されれば先生は死ぬので」

何をすれば……いいの

「触手が先生の心臓に深々と刺さり"殺った"という手応えを感じさせれば…少なくとも触手の殺意は一瞬弱まる。その瞬間、君達の誰かが…茅野さんの触手の殺意を忘れさせることをして下さい」

『っ…』

「殺ッ…タ…」

その瞬間、カエデに僕の触手が巻きついた

「っ…!?離し…っ」

『渚くんｯ!!』

「…」

渚くんが、カエデの前に立つ

そして口付けをした

皆が驚く中、莉桜とカルマはスマホを構えて写真を撮る

なにしてんの!?ふたり呑気だな!?


カエデはキスに耐えられなくして、くたぁ、と倒れた

「殺せんせー、これでどうかな」


「満点です渚くん!今なら抜ける!!」

『……ごめん、ね。』

カエデの頭をそっと撫でる

僕は謝り続けた

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