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微睡みの中から私を現実に引っ張り上げたのは、普段と違うシーツの香りだった。
ゆっくりと目を開けると映った見慣れない天井に、そこが自室ではなく先生の部屋だったことを思い出した。

恐る恐る身体を起こしてみたけど、昨晩の様な頭痛は襲ってこなかった。すっかり良くなった体調に反して、相変わらず沈んだままの気分。....その重たい空気の部屋にノックが響いて、はっと我に返って「はい」と返事をした。



「おはよう。調子は....だいぶ良さそうやね。」

「はい。....多分、熱も無いと思います」



そう返せば、そっと額に触れられて。その目線に、距離に、触れる手に。....寝起きなのに、じわりと体温が上がった様な気がした。数秒経たないうちにその手を自分の額にも当てた先生は、にこりと柔らかく微笑んだ。



「うん....もう平気そうやね。....食欲ある?大したもん出せへんけど、なんか食べて薬飲んどいた方がええやろ」

「良いんですか?....すみません」

「ん。ちょっと待ってて」



そう言って部屋を出ていった先生は、数分しないうちに戻ってきた。....その手の中にあったのは、私の着ていた制服だった。
「とりあえず洗濯できるもんはしてあるけど、スカートは干しただけやから....クリーニング出した方がええかもね」と言って渡されて。ありがとうございます、とお礼を言えば「もう少し時間かかるから、先に着替えて出ておいで」と部屋を出ていった。
扉が再び閉まったところで布団から出る。早く着替えようと受け取った衣類の山を崩したところで、ぶわりと顔に熱が集まった。




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らぱん( ・×・ )(プロフ) - 辰海恋歌さん» コメントありがとうございます! 曲通りに終わらせましたが、この先きっとこの二人は幸せになってくれると思います!こちらこそ楽しんで頂けて嬉しいです、最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年4月8日 7時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - 完結おめでとうございます。一言言えるのは、この中では、あの子が曲名通りになれて良かった…ということです。素敵で、もどかしくて、そして温かい作品を、本当にありがとうございました。読んでいてとても楽しかったです。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: b18219f6f9 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ・×・ )(プロフ) - てこゆのさん» ありがとうございます!私も似たような現象起こるのでお気持ち分かります(笑)でもこうしてコメントして頂けるだけで嬉しいです、ありがとうございます! (2019年4月1日 11時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - 完結おめでとうございます!!つい最近になってこの小説を見つけたのですが、読み始めた瞬間から引き込まれてしまいました。他の方のように何かしっかりとした感想を書こうとしても、あまりにも素晴らしくて言葉が出てきません...!胸がいっぱいです!! (2019年4月1日 9時) (レス) id: 5d44cadab1 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ・×・ )(プロフ) - Rinさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!クオリティ高くなってますでしょうか、嬉しいです....!曲への愛を詰め込んだ結果こんな感じになりました(笑) ありがとうございました! (2019年4月1日 7時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぱん( ・×・ ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...  
作成日時:2019年3月19日 18時

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