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その音は街に響いて、だんだん小さくなって消えていく。
電車の音とカラスの鳴き声しか聞こえなくなったのに、そこから立ち上がれない。....もうここに居る意味も無いし、早く帰らなきゃいけないのに。



「....A。」



....やだな、どんだけ好きなの私。先生の声が頭の中から離れな



「A?....呼び出しておいて無視はないんちゃう?」

「....せんせ、い?」



顔を上げるとそこには、来るはずのない先生が居た。

じわりと目頭が熱くなって、すぐに温かい液体が頬を伝う。



「懐かしいなぁ、ここで本読んでたAに道訊いたの」



そう言いながら隣に座った先生に、思わずそのまま問い掛けた。



「なんで、覚えて」

「....なんや、覚えとったらあかんの?」

「う、だって先生、そんなの一度も....っ、」



とめどなく溢れて止まってくれない涙を先生のその長い指が掬う。「泣きすぎやろ、まさか来るとは思わんかった?」なんて笑う先生に、思わず立ち上がって逃げる様に顔を背けた。
それでも追いかけてくる先生になんだかもう訳が分からなくなってしまった私は、この泣いても泣いても消えない苦しみを直接ぶつけてしまう事にした。



「....せんせ」

「ん」

「彼女さんのところ、行かないで....まだ離れたくない、このまま終わるのは嫌だ....
....お願い、行かないで、ここでキスし」



て、と口に出す前に。
ぐっと先生にその手を引き寄せられ、私の唇は先生に塞がれた。




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らぱん( ・×・ )(プロフ) - 辰海恋歌さん» コメントありがとうございます! 曲通りに終わらせましたが、この先きっとこの二人は幸せになってくれると思います!こちらこそ楽しんで頂けて嬉しいです、最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年4月8日 7時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - 完結おめでとうございます。一言言えるのは、この中では、あの子が曲名通りになれて良かった…ということです。素敵で、もどかしくて、そして温かい作品を、本当にありがとうございました。読んでいてとても楽しかったです。 (2019年4月7日 23時) (レス) id: b18219f6f9 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ・×・ )(プロフ) - てこゆのさん» ありがとうございます!私も似たような現象起こるのでお気持ち分かります(笑)でもこうしてコメントして頂けるだけで嬉しいです、ありがとうございます! (2019年4月1日 11時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)
てこゆの(プロフ) - 完結おめでとうございます!!つい最近になってこの小説を見つけたのですが、読み始めた瞬間から引き込まれてしまいました。他の方のように何かしっかりとした感想を書こうとしても、あまりにも素晴らしくて言葉が出てきません...!胸がいっぱいです!! (2019年4月1日 9時) (レス) id: 5d44cadab1 (このIDを非表示/違反報告)
らぱん( ・×・ )(プロフ) - Rinさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます!クオリティ高くなってますでしょうか、嬉しいです....!曲への愛を詰め込んだ結果こんな感じになりました(笑) ありがとうございました! (2019年4月1日 7時) (レス) id: 4213176f5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぱん( ・×・ ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...  
作成日時:2019年3月19日 18時

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