22話 ページ24
田「私のブレ!どうでしたか!」
「うーん、もう少し肩を使ってみたらどう?」
田「肩をですか」
疑問を持ったみたいに首を横に傾けた田部。
今はまだ特に思うこともないんだろうけど、今後もっと強くなりたいと思うのであれば必要なことだ。
「今は腕力でスピードを補ってるイメージなんだよね、肩を使えばもっと水かけるからもっとスピードも上がると思うんだよね」
田「なるほど」
「あと水の抵当がなくなるよね、まっすぐになれると身体が刃みたいになれるから」
アドバイスをしてすぐに良くなるなんて思わないけど、徐々に良くなってくれればいい。
私に聞いてくれたことが間違いじゃなかったと思ってくれるなら。
田「私、こやさんみたいになりたいです!荒っぽくて早くて!サメみたいな!かっこいい!」
「ありがとう、じゃあとりあえず練習かな、暇さえあれば私は泳いでたから田部も暇さえあれば泳いでみよう」
田「ひ、暇さえあれば…ですか…」
「あれ、怖い?」
田「怖くなんてないです!プライベートの時間ないじゃんとか思ってないです!」
「まあないから友達もいないし勉強もできないんだけどさ」
そう自虐すれば、そんなところもかっこいいです!なんて言ってくれる。
盲目とはこのことかぁ。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時